日別アーカイブ: 2022年7月15日

【思考力・チャレンジ力・思いやり】5年生 遠足

6月22日、5年生は袖ケ浦海岸の市五郎丸さんにお世話になり、地引網体験を行いました。事前に総合学習で「地引網とは?」というところから調べ学習を始め、水産業について事前学習を行ってきました。水産業についての調べ学習を進めると、様々な漁の方法があることがわかり、自分たちも地引網を体験することができることへのワクワク感を膨らませていました。一方で、水産業を取り巻く現状についても調べていきました。「諸外国の水揚量は上昇傾向にあるのに、日本の水揚量は1990年ごろから下降気味なのはなぜだろう?」ということをテーマに、探究学習を行いました。すると、様々な要因があることに気づくことができました。

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この学習を経たことで、漁業を取り巻く環境の実態や、「漁師」という仕事について疑問も抱くようになりました。そこで遠足当日には、市五郎丸さんにお願いしてインタビューの時間も取ってもらえることになりました。

このように、総合や国語の時間を使って遠足に向けての準備を着々と整えていきました。

そして迎えた当日。梅雨空が続き、毎日天気予報とにらめっこしていた子どもたちの願いが届いたのか、雨予報が曇りに変わり、地引網の体験が無事できることになりました。お天気は良いものの、海の中の潮の流れは速いということで舟を出せるのか心配されました。しかし、市五郎丸の方々が急遽短い網に変更して舟を出してくださいました。激しく波に揺られながら海に繰り出していった舟を見守ること10分。いよいよみんなで網を引く時が来ました。漁師の方々の声に従って、赤チームと白チームに分かれて網を引き始めます。

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「わっしょい!わっしょい!」

元気な声が響き渡り、子どもたちはとっても楽しそうに網を引いていきます。しばらくすると海の中から網の端っこが見え始め、すぐにパンパンに膨らんだ網が海から引き揚げられました。網を開くと……たくさんの魚が元気よく飛び跳ねて出てきました。子どもたちの頑張りもあり、この日は大漁で、コノシロ(コハダの成長魚)だけでも約400匹獲ることができました。網から出てきた魚たちを手掴みで持った子どもたちは、自分たちが獲ったことを実感し、充実感でいっぱいの表情でした。生きた魚の命を「いただいているんだ」ということを体感することができました。

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その後インタビュータイムを設け、準備してきた質問を市五郎丸の方に答えていただきました。どの質問にも丁寧にお答えいただき、子どもたちの驚きや納得のリアクションが絶えない時間となりました。

 

子どもたちの感想を紹介します。

 

初めての地引き網でしたが、思っていたよりも楽しかったです。網は、最初は軽かったけれど、引っ張っていくうちにだんだんと重くなってきました。また、網が海水で濡れていて軍手がビチョビチョになりました。最後は魚がたくさん捕れて、みんなで協力することができて楽しかったです。〔K・S〕

 

地引き網の日はとても良い天気になりました。海が荒れているにもかかわらず漁師さんたちが無理をして舟を出してくれたことと魚をいっぱい捕ることができたことが嬉しかったです。地引き網では、もっといろいろな種類の魚を取ることができると思っていたので、コノシロしか捕れなかったことが少し寂しかったです。〔I・T〕

 

最初の方は楽でしたがだんだんと網が重くなってきて魚が大量に入っていることが実感できて嬉しかったです。綱引きみたいに網をひくことができたのも楽しかったです。捕れた魚はほとんどコノシロでしたが、漁師さんの代表の大谷さんの話では、ブリやカンパチも捕ることができたり、レアものだとエイやハンマーヘッドシャークも網にかかったりすると聞いたので、捕りたかったなと思いました。〔K・Y〕

 

6月22日は待ちに待った遠足でした。初めての地引き網体験でとても楽しかったです。やっている時はまるで海の中の海藻を引いているようで海に入っているような気分になることができました。潮の流れが速く、波も高かったのですが漁師さんは舟を出してくれました。自分たちのために舟をだしてくれた漁師さんたちにとても感謝しています。地引き網が終わった後は市五郎丸の皆さんにインタビューをしました。たくさんの質問に答えてくれて、たくさんのことを学ぶことができました。漁師さんたちは私たちがお弁当を食べている間もずっと作業をしていて、私たちが見てないところでたくさんのことをしてくれていたことに気がつきました。それは地引き網のことだけでなく、学校で働いている人も同様だなと思い、感謝の気持ちがとてもわきました。今回の遠足はたくさんの人に感謝の気持ちを伝えたくなった遠足でした。〔Y・T〕

 

地引網での漁では、まず綱引きのように引くのではなく、ゆっくり丁寧に引いていくことにおどろきました。たしかに、素早くやってしまうと、魚が逃げてしまうな、と思いました。船はだいたい3、4人のれる大きさでした。この体験は、学びがたくさんあったので、この体験ができて良かったと思います。〔K・O〕

 

すごく網が重かったということは魚が大量に釣れたということです!波が高かったけど漁師さんたちが船を出してくれたのですごく感謝しています。〔K・E〕