理事長ご挨拶 message

director

桐蔭学園 理事長
平岩 敬一

桐蔭学園は平成26(2014)年、創立50周年を迎えました。
この50年の間に培ってきたものは、まさに公立学校では出来ない形での「人材育成」でした。35万平米余のキャンパス、近年まで能力別教育と称していた習熟度別教育、団体訓練として始まったキャンプを通じて行われたリーダー教育、専門的指導者によるスポーツ教育、本格的ホールでの芸術教育などですが、誇るべきものは設備・システムそのものではなく、歴代の校長を始めとした教職員は、卒業生とその活躍こそ随一の誇りとしてきたのです。年々充実してきた施設・設備はその揺籃であり、正に瑞鳥鳳凰が、来るべき大いなる飛翔を前に羽根を休め、英気を養う場にほかなりません。今や5万人を超す卒業生は、一人ひとりが桐蔭教育の宝と言えます。卒業生の活躍は多岐にわたり、それぞれの業界の第一線では多くの人材が活躍し、社会に貢献しています。しかもそれぞれが各部門のリーダーとして大いなる評価を得ています。近年では、現在在学する生徒諸君が、その有能な先人としての卒業生の教えを乞うことが常となっています。

さて、50年を経た今、世の中は急速なグローバル化・多様化の時代を迎えています。創立以来掲げてきた「自由・求学・道義・愛国」という4項目の建学の精神に加え、創立50周年を機に、

「自然を愛し、平和を愛する国際人たれ」

という一項を加えました。桐蔭学園は、次なる50年に向けて、新たな一歩を踏み出す決意でおります。
次の50年を見据えた改革の重要なポイントは、

「自ら考え判断し行動できる子供たち」の育成

すなわち一人ひとりが多様な変化の激しい社会にしっかりと適応し、地に足をつけ、自らの人生を切り拓いていけるための自立的学習能力を育てることです。これはそのまま、知識偏重から考える力を重視するあり方へと変わっていく今後の大学入試にも直結するものです。さらには、大学・大学院等の高等教育を終えた段階で社会に出るための力、さらにその10年後、社会の中心で活躍するための力を育てることにつながります。
50年経った今も、生徒のほとんどは「磨かれざる原石」として桐蔭学園の門をくぐってきます。その潜在する能力を引き出す責務がわれわれにはあります。わが国の未来が、平和で経済的に安定した明るいものになるか否かは、次の時代を担う若者が、今、いかなる教育をうけるかにかかっているのです。
学園は改めて今年を原点として、学校法人としての社会的責任を果たせるよう、一層の努力を続けてまいります。