授業実践」カテゴリーアーカイブ

おつりはいくら? #数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚

 お店屋さんごっこ開店の日、店員さんになった年長さんはおつりの計算をします。桐蔭学園幼稚園特製のお金で、お客さんをやりとりをします。10円札、5円札、1円玉を使って、お買い物をしたお客さんに、おつりを渡すので、その練習をしています。
 おもちゃをいくつか持ってきて、そのおもちゃに値段を付け、遊びでお店のやりとりをしました。「10円で3円の物を買ったら、おつりはいくらになるでしょうか」という問題です。考える際には自分の指を使います。10本の指を出し、品物の代金分、指を曲げると、お客さんにお渡しするおつりがわかります。
 隣の席のお友だちと、店員さん役・お客さん役を交代しながら、おつりはいくらか考えて、実際にお金のやりとりもやってみました。遊びながら、楽しく「のこりはいくつか」を考えることができました。「楽しく」というのがポイントで、一番大切です。具体物を使って、実際に数えながら楽しく活動をすることで、小学生での学びの土台を養っています。

 

ドーナツ屋さんになれるかも!? #豊かな感性と表現

小学校の先生によるアトリエの時間に、年長さんがドーナツ作りを楽しみました。キューピー3分クッキングの音楽が流れ、ドーナツ作りがスタートです。アトリエの先生はいつも子どもたちを一瞬にしてわくわくする気持ちにしてくださいます。紙粘土をこねて、何味のドーナツにするかを考え、絵の具で着色しました。思い思いの形に整えて、乾いたらチョココーティングとトッピングです。絵の具で塗ることもトッピングをすることも、どの作業も楽しすぎて楽しすぎて、いつまでもやっていた気持ちが溢れていました。子どもたちの「やりたい」という気持ちを叶えることが、豊かな感性を育みます。心が動かされる活動は、感じる力を育み、それを表現したいという意欲につながります。お友だちと一緒に、楽しみながら表現する喜びをたくさん味わう時間になりました。

 

大好き!お店やさんごっこ #共同性 #豊かな感性と表現

 桐蔭学園幼稚園恒例、お店屋さんごっこの準備が始まりました。異学年グループ(どんぐりグループと呼んでいます。)で、お店の品物作りをして、開店準備をし、お店屋さんごっこの日には、店員さんとお客さんをそれぞれ体験します。
 11月に入り、お店の品物作りをしています。お店の品物は、すべてご家庭から持ってきていただいた廃材を使って作っていきます。今年は「ピザやさん」「ケーキやさん」「たこ焼き・たい焼きやさん」「ボーリングやさん」「むかしあそびやさん」「がっきやさん」の6店です。年長さんがやりたいお店を考えて決めましたお店です。
 普段とは違うお部屋に行ったり、初めてのお友だちとグループになったりして、子どもたちはわくわくして品物作りをしています。「今日はオープン活動があるよ。」と朝のホームルームで伝えると、「やったー!」と子どもたちはとても大はしゃぎです。仲良しになるために、一緒に給食を食べたりお弁当を食べたりして、絆を深めてきました。異学年の交流をとおして、お互いに刺激を与えあい、更なる成長をすることもねらいの一つです。思いやりの気持ち、チャレンジする気持ち、お友だちと協力する姿勢を育んでいきます。

 

さつまいもが育ちました! #自然との関わり・生命尊重 #社会生活との関わり

 今年は、さつまいもの畑をお引越ししました。学園内の、幼稚園により近い場所がさつまいも畑になりました。子どもたちがさつまいも畑に行きやすくなったのです!今回初めて、さつまいもの苗を植えるところから経験しました。これまでは植栽さんが育ててくださり、掘らせていただくだけでしたが、自分たちで植えて、お世話をして、秋の収穫を迎えました。
 6月の苗植えのときは、葉も小さくて少ししかなかったのに、夏休みが明けて畑にいくと、なんとそこはジャングルのようになっていて、みんなでびっくりしました。さつまいもがどうなっているのか観察したり、お芋ほりを楽しみにしながら雑草抜きをしました。
 そして迎えた、お芋ほりの日。大きく育つ過程を見続けてきたので、今年は掘れたときの感激も今まで以上だったと思います。畑のあちらこちらから、「見て!」「大きいよ!」と大歓声が聞こえてきていました。袋いっぱいのさつまいもを持ち帰り、大満足の子どもたちでした。

 

みんなが輝いた運動会! #健康な心と体 #共同性

 10月7日(土)、幼稚園の運動会が開催されました。コロナ禍後、初のグラウンド開催となりました。当日はお天気にも恵まれ、子どもたちは思う存分に体を動かし、お友だちや家族の皆さまと一緒に楽しんでいました。
 それぞれの学年のお遊戯は、練習の成果がよく出ていました。年少さんは初めての運動会でドキドキしたと思いますが、にこにこで踊っていました。年中さんは隊形移動に挑戦し、自分たちで移動ができて大成功でした。年長さんは、桐蔭学園幼稚園史上、初めてソーランにチャレンジしました。法被を着て鳴子を持って、クラス全員で心を一つにして踊りました。どの学年の子も、キラキラの表情で楽しんでいたことが印象的でした。
 桐蔭学園幼稚園ならではの種目は、異学年グループによる「かめたん競争」です。幼稚園のアイドル「かめたん」の甲羅を年少さんが背負い、それがバトン代わりです。年少さん・年中さん・年長さんの3人組になって、競争していきます。練習や本番をとおして、異学年の関わりがたくさんありました。お互いに良い影響を与えあっていました。
 その他にも、かけっこやリレー、親子で玉入れなど、どれもみんなが全力でがんばり、キラキラに輝いていた一日でした。

 

今日のニュース #社会生活との関わり #思考力

2学期になり、年長組では朝のホームルームで、「今日のニュース」を発表しています。子どもたちが「みんなに知らせたい」と思ったことを、前に出て伝えてもらっています。ニュースの内容は日本国内で起きた事件、今日の天気予報、「今日は何の日?」、世界で起きたニュース、身近な家族のできごとなど、バラエティーに富んでいます。いろいろなニュースを聞き、子どもたちはそれを自分の生活に役立て、知らなかったことを知ることができる大切な機会になっています。いろいろなニュースを発表してくれるお陰で、「自分でも調べてみたい」という子が増えてきました。また、調べたことを頭の中で整理して発表することで、スピーチ力や思考力も育まれてきました。みんなのニュースのおかげで、子どもたちの世界が広がっています。クラスのみんなが興味をもったニュースについて、みんなでさらに調べてみる活動に広げていきたいと思っています。

 

秋の自然に囲まれて #自然との関わり・生命尊重

 豊かな自然に囲まれた桐蔭学園幼稚園は、園庭はもちろんのこと、少しお散歩に行けばたくさんの自然に出会えます。
 幼稚園の前の坂を下りてすぐの場所に、小学生の実習田と、子どもたちが植えるのを手伝ったさつまいも畑があります。「もうすぐおいもほりだね♪さつまいも、どうなったかな?」と畑を見に行ってきました。畑に到着して最初に目に入ってきたのは、5年生が育てているお米です。もうすっかり稲穂が実っていました。一粒だけ採らせてもらい、籾殻を剥いてみました。中から米粒が出てきて、大歓声!「お米がなっているのを見たのは初めて!」という子もいました。
 さつまいも畑は蔓がたくさん伸びて、ジャングルのようでした。「畑では雑草を抜く。そうすれば植えているものが大きく育つ」ということが染みついている子どもたち。気付くと抜いた雑草を大量に抱えていました!さつまいもは土の中なのでもちろん見えませんでしたが、蔓で紫色の部分を見つけて、「ちょっとさつまいもっぽいね」と、土の中のさつまいもに思いを馳せていました。
 他にも、大きなへちまのトンネルを通ったり、猫じゃらしを採ったりして、秋の自然に触れ、変わりゆく季節を肌で感じている子どもたちです。

 

リレーの作戦会議中! #言葉による伝えあい #協同性 #思考力

 年長さんがチームごとに集まって何やらひそひそ話し合っています。これは、運動会のリレーの作戦会議をしているところです。「速く走るには」「バトンの渡し方」「走る順番はどうする?」等、チームで様々な作戦会議を繰り広げてきました。これまで「作戦会議」→「チームで練習」→「みんなで競争」ということを繰り返してきました。勝負ごととなると、話し合いも真剣です。時には意見が食い違うこともあり、まとまらないこともありましたが、1位になるためになんとか折り合いをつけ、乗り越えてきました。チームで心を一つにして1位を目指す中で、うれしかったり悔しかったり、時には喧嘩もしたりして、いろいろな心の揺れがありました。様々な紆余曲折を経験し、心が大きく成長した年長さんです。

 

みんなが見ている目線の先では #幼小接続

 外遊びをしていたある日、小学校のグラウンドから大歓声が聞こえてきました。何かと思って見に行くと小学生が運動会の練習をしていました。この日は5年生が騎馬戦をしていました。様子が気になって仕方がない年長さん。自分たちも運動会の練習中ですし、何やらとても面白そうなことをやっているな、としばらくじっと見ていました。「僕もやりたいな・・・」「小学生の運動会ってこんな感じなんだ」と興味津々の様子でした。
 すぐ隣が小学校なので、いつでも小学生の姿を目にすることができます。「楽しそう!」
「やってみたいな♪」と期待に胸を膨らませ、「いつかあんなことをするかもしれない!」と小学生になった自分をイメージすることができる環境です。一歩先を行く先輩の姿を見ることができて、良い刺激になっています。縦割りグループで昨年仲良くなった一つ上の学年のお兄さん・お姉さんに会えることも、楽しみにしています。

 

ソーランをカッコよく踊るために #言葉による伝えあい #協同性 #チャレンジ力

 年長さんが運動会でソーランを踊ります。桐蔭学園幼稚園史上、初のチャレンジです!小学生のソーランチームに踊りを教えてもらったことをきっかけに、今年は「ソーランをやってみたい」「鳴子をやったみたい」と初挑戦することにしました。
 踊りの練習は子どもたち主体でやってきました。一つ一つの動きは、どうやったらカッコよくなるのか、意見を出し合いました。円になると、なんでも言い合える雰囲気になるのです。例えば、最初のかまえのポーズでは「手は耳のうしろ」「地面とにらめっこする」など、気を付けるポイントを自分なりの言葉で伝え、みんなで試し、踊りに取り入れていきました。どの動きも全て子どもたちの「カッコよく踊りたい」という思いが詰まっています。みんなで踊りを作りあげていく中で、年長さんの心も一つになっていきました。運動会の学年目標「みんなで心を一つにする」が達成できそうです。