東京地方裁判所で刑事裁判傍聴に参加しました。
2024年12月13日
刑事法ゼミナールの3年次の学生が、東京地方裁判所で刑事裁判の傍聴を行いました。この取り組みでは、普段、ゼミや講義などで学んでいる知識を裁判の傍聴という実務的観点から学ぶことによって、学生の法学、特に刑事法学の知識を定着させることはもちろんのこと、将来の目標に対する意識等をさらに深めることを目的としています。
今回は、ゼミ生全員がはじめての傍聴だったこともあり、当日開かれている刑事事件の検索方法や傍聴上の注意事項等を確認したあと、全員で薬物事犯の事件を傍聴しました。この事件は、裁判員裁判ではありませんが、公判手続のはじめから傍聴でき、自白事件でもあったため、端的ながらも公判手続の流れをひとまず学ぶことができるものでした。その後は、ゼミ生自身が興味と関心をもった事件をそれぞれに分かれて傍聴しました。
ゼミ生からは「まず、東京地裁の大きさ、法廷の数の多さ、そして毎日こんなに多くの事件がこの裁判所だけで審理されていることにあらためて驚いた。」「公判廷でのやり取りが興味深かった。特に、検察官の被告人への質問が鋭いと感じたし、これから有罪の判断を受けるかもしれない被告人の証言台での後姿が印象に残った。」「冒頭手続が人定質問からはじまり、検察官の起訴状朗読、そして供述拒否権の告知が裁判長から被告人に行われれるなど、法定の手続を実際に見れたことは勉強になった。」「普段の勉強には、正直、手こずってはいるが、傍聴してよかった。また来ましょう。」などの声が聞かれました。
ゼミ学生の、いつにも増して真剣な姿が印象的でした。今後も種々の観点から刑事法学を学んでいければと考えています。