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茂木洋平准教授が「科学における女性と女児の国際デー 記念セミナー」で講演をしました。

2025年2月10日

茂木洋平准教授が2025年2月7日に東北大学金属材料研究所と東北大学男女共同参画委員会の主催する「科学における女性と女児の国際デー 記念セミナー」(東北大学片平キャンパスにおいて開催)に講師として招かれ、大学の理工系教員の採用に際して女性限定公募を行うことに、どのような法的問題があるのかについて講演しました。近年、大学の理工系教員に占める女性の割合が低く、男女共同参画社会の構築の妨げになっていることから、教員採用に際して女性だけが応募できる「女性限定公募」が行われています。これは教員ポストの獲得の機会から男性を締め出すことになり、日本国憲法に明示された性差別の禁止(第14条1項)であるとも考えられます。東北大学でも「女性限定公募」が行われており、これが憲法に抵触するのかどうかについて解説をしてほしいとことから、平等権の専門家である本学の茂木准教授への講演の依頼がなされました。 

茂木准教授は「女性限定公募」をめぐる問題点について以下のように語っています。「『女性限定公募』は男性を教員ポスト獲得の機会から締め出しており、男性の被る不利益は大きいと考えられます。しかし、重要な社会目的を達成するためであれば、一方の性別には優位に、他方には不利に作用するかたちで性別を考慮すること(アファーマティブ・アクション)は憲法上許容されます。『女性限定公募』については、その目的が重要であり、その目的を達成するために効果的なかたちで実施するのであれば、憲法上許容されると考えられます。」 

 さらに、茂木准教授は今回のセミナーと法学部での教育との関係についても、以下のように述べていました。「今回のセミナーで講師を務めたことは、女性のキャリア形成について私自身が勉強をし直す良い機会となりました。法学部出身の女性のキャリア形成についても勉強し、今後、講義において本学の学生に勉強の成果を還元したいと思っています。」

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