大学院教員紹介
faculty members
博士(工学)
杉本 恒美 教授
【専門分野】
音響工学、超音波工学、生体医用工学、非破壊計測
【#関連ワード】
#振動現象 #非破壊計測
SH波を用いた浅層地中探査、音波照射加振を用いた非接触音響探査などの研究に従事.
現在は主に音波照射加振とレーザドップラ振動計を用いた非接触音響探査法の検討を行っている。平成26年論文賞(建設施工と建設機械シンポジウム),平成29年優秀論文賞(建設施工と建設機械シンポジウム) ,平成30年度学術奨励賞(日本非破壊検査協会),令和2年度逸見賞(日本缶詰びん詰レトルト協会)受賞.
(建設施工と建設機械シンポジウム),平成29年優秀論文賞(建設施工と建設機械シンポジウム) ,平成30年度学術奨励賞(日本非破壊検査協会),令和2年度逸見賞(日本缶詰びん詰レトルト協会)受賞.
博士(工学)
宮坂 力 特任教授
【専門分野】
光電気化学、環境エネルギー化学
【#関連ワード】
#ペロブスカイト太陽電池 #再生可能エネルギー
有機無機ペロブスカイト材料を用いる光電変換ならびに太陽電池素子の技術開発に注力する研究活動を行い、大学院工学研究科博士課程の学生の指導、外部研究資金による研究プロジェクトに参画する博士研究員の指導を行った。科研費研究において基盤研究Bの課題「有機金属ペロブスカイトのメソ構造体ハイブリッド化による物質変換と高機能化」ならびに科学技術推進機構(JST)-ALCAのプロジェクトにおいて「有機無機ペロブスカイトを用いる塗布型太陽電池の高効率化開発」の研究課題を終了して、最終報告を提出した。一方で、JAXAとの共同研究プロジェクトとして「宇宙環境へ向けた高効率・低コスト・軽量薄膜ペロブスカイト太陽電池デバイスの高耐久化開発」を推進した。これらの研究成果を国際学会の招待講演において多数報告するとともに、原著論文ならびに総説をおよそ20件の学術雑誌に出版した。また、国際交流においてはJSPSの二国間交流共同研究事業において、ロシアのサンクトペテルスブルク大学、イタリアの研究機関CNRとの交流研究を実施し、若手研究者の出張派遣を通じて共同研究を行った。
博士(理学)
池上 和志 教授
【専門分野】
光化学、光電気化学
・ペロブスカイト太陽電池の研究では、インクジェット法による製造、鉛の回収技術、屋外耐久試験装置の開発。
博士(理学)
小寺 洋 教授
【専門分野】
生物化学、タンパク質工学
血液浄化療法など臨床工学技士が活躍する臨床現場で必要となる課題に対する研究を進めることができた。まず、血液透析患者のシャント音の変化を用いた新しいバスキュラーアクセス機能評価方法の検討では、従来は臨床現場で医療従事者が経験的に血管狭窄率とシャント音の音響特性の関係を提唱してきたが、実験的に検証した例はなく、我々が初めて実験上で柔軟なチューブを用いたバスキュラーアクセスモデルを作製することで、その関連性を定量的に明らかにした。また、嚥下音から嚥下機能をスクリーニングする新しい評価方法の検討では、飲食物の違いによって嚥下音が変化することや、嚥下機能が低下した患者に提供する食事形態を適切に設定するための指標づくりなど、より臨床・介護現場のニーズに応える研究を行うことができた。これらの成果は、臨床現場でも役立つ研究成果であり、「医工学治療」に原著論文として投稿し、既に掲載されている。また、各学会でも報告しているように血液浄化療法に関連する医療材料の最適化やモニタリング方法の提案も継続して行っており、メーカーや医療現場が必要とするニーズに応える研究活動を今後も実施していきたい。
博士(医学)、博士(工学)
佐藤 敏夫 教授
【専門分野】
生体工学、破壊力学、音響工学、臨床工学
血液浄化療法など臨床工学技士が活躍する臨床現場で必要となる課題に対する研究を進めることができた。まず、血液透析患者のシャント音の変化を用いた新しいバスキュラーアクセス機能評価方法の検討では、従来は臨床現場で医療従事者が経験的に血管狭窄率とシャント音の音響特性の関係を提唱してきたが、実験的に検証した例はなく、我々が初めて実験上で柔軟なチューブを用いたバスキュラーアクセスモデルを作製することで、その関連性を定量的に明らかにした。また、嚥下音から嚥下機能をスクリーニングする新しい評価方法の検討では、飲食物の違いによって嚥下音が変化することや、嚥下機能が低下した患者に提供する食事形態を適切に設定するための指標づくりなど、より臨床・介護現場のニーズに応える研究を行うことができた。これらの成果は、臨床現場でも役立つ研究成果であり、「医工学治療」に原著論文として投稿し、既に掲載されている。また、各学会でも報告しているように血液浄化療法に関連する医療材料の最適化やモニタリング方法の提案も継続して行っており、メーカーや医療現場が必要とするニーズに応える研究活動を今後も実施していきたい。
博士(理学)
佐野 元昭 教授
【専門分野】
信号処理、画像処理、コンピュータグラフィックス
血圧測定時に使用されるコロトコフ音には、血管年齢の情報が含まれていると考えられるが、それを利用した血管年齢推定法として、変位と速度の相空間の軌跡を利用した新しい方法を提案し、その検証を行った。その結果、20代と60代について軌跡の形状の特徴を調べており、20代に比べると、60代の方が軌跡がいびつになる傾向を見出したが、まだ、データが少ないので、今後、データを増やすとともに、同期加算平均による軌跡形状の精度向上などを目指す予定である。また、もう一つのテーマとして、非接触による新泊数や呼吸数のモニタに関する研究を行った。心拍数については、脈による皮膚の血色の微妙な変化を検出する方法、呼吸数は、サーモグラフィカメラ用いて、呼吸に伴う周囲の微妙な温度変化を計測する方法で、それぞれアプローチしている。医療関係では、もう一つ、空気圧でなく、音響放射圧を用いた眼圧測定の可能性についても検討をおこなった。
博士(工学)
徳岡 由一 教授
【専門分野】
コロイド・界面化学、生体材料工学、光治療工学、薬物送達学
・光増感剤と可視光線とを用いたがんの光線力学的診断・治療の高効率化
・生体機能を代替するための生体材料における生体適合性向上のための表面改質
・界面活性剤ミセルやベシクルなどのナノ粒子を用いた薬物送達システム・経皮吸収システムの構築
博士(工学)
森下 武志 教授
【専門分野】
医用システム統合工学、福祉環境工学、教育工学
・医用システム統合工学に関する研究
・福祉環境工学に関する研究
・ロボティクス・メカトロニクスに関する研究
博士(理学)
吉田 薫 教授
【専門分野】
生殖生物学、生化学、細胞生物学
受精時の精子機能解明に関して、特に精嚢分泌タンパク質による糖鎖を介した細胞膜流動性と受精能獲得制御機構について、また、男性不妊症の臨床研究に関しては新しく「精子の質」の検査法を開発し、その確立に向けて研究を行っている。さらに、海産無脊椎動物であるカタユウレイボヤ精子誘引機構の分子機構解明、精嚢分泌タンパク質由来ペプチドを元に人工授精時の精子保護材の開発、ポリフェノール類の骨形成への影響、トリクロロエチレン代謝物の生体への影響、ペロブスカイトの生体への影響について等の共同研究を行っている。
博士(医学)
大辻 希樹 准教授
【専門分野】
病理学、臨床病理学、免疫学、臨床免疫学、免疫遺伝学
1997年より、SLE(全身性エリテマトーデス)およびRA(関節リウマチ)の発症メカニズムの解析と感受性遺伝子の同定をモデルマウスで研究。2003~2004年には熊本大学医学部免疫学教室でYaa遺伝子の探索を実施。2009年からはRA自然発症モデルマウス(KO1)を用いた解析と治療実験を行う。2010年より、透明化組織を用いた特殊染色技術の開発や古い染色法の再現を進める。2016年からは新規疾患モデルマウスを用い、単球とSLE・RAの病態の関係を研究。2022年よりヘマトキシリン色素の歴史や媒染材による染色態度の違いを探求。2023年には色覚感受性が病理染色に与える影響を研究開始。
博士(医学)
清水 智美 准教授
【専門分野】
臨床生理学、基礎生理学
ヒトの生理学、酸化ストレスと抗酸化力、自律神経機能、感覚機能
博士(医学)
南 順子 准教授
【専門分野】
病理学、臨床工学
研究活動は専門の病理を基盤とし、臨床工学分野へ応用可能な研究を行っている。
病理学の研究テーマでは、遺伝性腫瘍特にリンチ症候群の検出システムの確立とリンチ症候群に随伴する病変の解析研究をがん研究所病理部との共同で行い、がん研有明病院でのリンチ症候群スクリーニング開始時よりのスクリーニング結果より各検査の一致率や不一致例の特徴等を検討している。病理病態を理解することは治療に直結し、近年医療現場での臨床工学技士業務として増えている内視鏡業務とも関連の深い分野である。
臨床工学の研究テーマでは日本の臨床工学技士の役割と、医科診療報酬における医療機器操作技術の評価に関する調査研究を行っている。診療報酬に臨床工学技士が明記されることは、医療の安心安全につながり、病院経営の発展にもつながる。この研究は現役学生、卒業生である現場の臨床工学技士への応援になる。
博士(工学)
山内 忍 准教授
【専門分野】
臨床工学、生体機能代行装置学
2019年度は、血液浄化療法など臨床工学技士が活躍する臨床現場で必要となる課題に対する研究を進めることができた。まず、血液透析患者のシャント音の変化を用いた新しいバスキュラーアクセス機能評価方法の検討では、従来は臨床現場で医療従事者が経験的に血管狭窄率とシャント音の音響特性の関係を提唱してきたが、実験的に検証した例はなく、我々が初めて実験上で柔軟なチューブを用いたバスキュラーアクセスモデルを作製することで、その関連性を定量的に明らかにした。また、嚥下音から嚥下機能をスクリーニングする新しい評価方法の検討では、飲食物の違いによって嚥下音が変化することや、嚥下機能が低下した患者に提供する食事形態を適切に設定するための指標づくりなど、より臨床・介護現場のニーズに応える研究を行うことができた。これらの成果は、臨床現場でも役立つ研究成果であり、「医工学治療」に原著論文として投稿し、既に掲載されている。また、各学会でも報告しているように血液浄化療法に関連する医療材料の最適化やモニタリング方法の提案も継続して行っており、メーカーや医療現場が必要とするニーズに応える研究活動を今後も実施していきたい。
博士(工学)
大沼 健太郎 准教授
【専門分野】
医用電子工学、医用システム、人工臓器
・自律的血液ポンプ制御に関する研究
確率的数理モデルを用いた血液ポンプ制御システムを構築し、脱血時の吸い付きを自己調節的に解除する制御法、流量異常に対する適応的安全機構への応用を図っている。
・循環器系シミュレータの開発
血液ポンプによる補助循環下の血行動態変化をリアルタイムで確認可能な計算機シミュレータを構築している。
同様の手法で機械的模擬循環装置をモデル化したシミュレーションを行い装置改良への応用を図ってきた。
・その他
模擬循環装置用人工弁の形状・物性と圧・流量波形の関係について評価し、人工弁設計の最適化を行っている。
音のテンポに対する心拍の引き込み現象の探索と数理モデルによる解析の検討を行っている。
博士(工学)
蓮沼 裕也 准教授
【専門分野】
臨床微生物学、感染症学、細菌学、感染制御学
家畜から分離される抗菌薬耐性菌研究の一環として、健常人および食用肉からの耐性菌分離と分子疫学的調査を行っている。これまでの研究成果として、臨床検査センターの協力を得て、神奈川県や東京都の病院から分離される耐性菌ESBLの疫学調査を実施した。さらに、食肉から検出される薬剤耐性菌の分子疫学的特徴について調査をし、食肉由来の薬剤耐性遺伝子であることを証明するいくつかの遺伝子に着目し、ゲノム解析を行っている。これらの本研究は基礎研究と臨床現場をつなぐ橋渡し的研究として、今後神奈川県近郊の耐性菌制御の一助となる。さらに耐性菌制御の一環として、抗菌薬を用いない感染症治療法として光線力学的療法PDIによる抗菌活性について、研究を進めている。その成果として、ある種の細菌が白色LED光を照射するのみで不活化される現象を見出し、この細菌に由来する光増感性物質の解明と、応用について研究を進めている。 また、腸内細菌叢と特定の疾患との関連について研究を進めており、腸内細菌移植(FMT)やプロバイオティクス、プレバイオティクスなどにつながる基礎研究を行なっている。
博士(薬学)
澤口 能一 准教授
【専門分野】
薬剤学、免疫学、医用工学
非攻撃的な超音波を用いて、脳梗塞を始めとする血管閉塞性疾患の予防、および人工心肺装置に発生する血栓の形成を抑制するための研究に取り組んでいる。2017年最優秀論文賞受賞(日本脳神経超音波学会;神経超音波医学)。その他、日本人工臓器学会等から助成を受けて研究を行っている。
博士(理学)
太田 英輔 准教授
【専門分野】
有機化学、物性有機化学、光化学、高分子化学
新規有機色素分子の合成と、構造および発光特性の評価。集合構造の制御による発光種のスイッチングなどの基礎的検討と医用工学への応用を指向した応用研究。
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