学びの声・進路学びの先にあるもの

本法学研究科では、法学に関する理論的・実践的な能力を備え、社会の進展と福祉に貢献し得る知的・道徳的および応用能力を有する人材を幅広く育成することを目的としています。多種多様な社会に貢献すべく研鑽する学生を紹介します。

在学生の声

歯科衛生士の養成教育とともに法的側面でも貢献する

 現在、高齢化社会の進展に伴う在宅医療の普及等により、歯科衛生士が単独で患者の自宅や施設などに赴き、口腔衛生管理等を行うようになってきています。このような歯科衛生士の業務内容の拡大を背景に、現職の歯科医師及び歯科衛生士を養成教育する立場から、修士課程では、歯科衛生士の業務分担・役割につき研究しました。もっとも、今後顕在することが予想される歯科衛生士の法的責任については、先行研究が少なく、十分な検討ができませんでした。そのため、博士後期課程では、患者の安全・利益と歯科衛生士側の業務の円滑化との調和を図りつつ、萎縮診療につながらないよう、歯科衛生士の源流であるアメリカをはじめとする諸外国の状況などをも参考に、歯科衛生士の法的責任の根拠・範囲等につき研究したいと思います。そして、その研究成果を、自身が携わる歯科衛生士の養成教育に生かし、法的側面からも歯科衛生士を支えることができればと考えております。
 仕事を抱えながら研究をするため時間の確保が大変ですが、先生方が研究指導の時間や研究内容・方法等において最大限サポートしてくださりますので、それに応えるべく、大学院での学び・研究を充実させ、また楽しみたいと思います。
柴野 荘一
東京医科歯科大学(東京科学大学)にて博士(歯学)、修士(医療政策学)取得後、日本大学法学部卒業、武蔵野大学大学院法学研究科修了、本学法学研究科博士後期課程在籍
柴野荘一

異文化コミュニケーション学と法学を融合し、日中の架け橋となる

 大学では国際コミュニケーション学と法律翻訳を専攻し、異文化交流における法的課題に強い関心を抱くようになりました。また、在学中に日本語を学び始めたことで、日本の法制度や社会への理解と関心も一層深まりました。こうした経験から、大学院では、言語や文化の違いが法律の運用に与える影響を研究したいと考えるようになり、中国の大学院では異文化間コミュニケーションを引き続き学び、日本の大学院では異文化間の法的課題を専門的に研究し、両大学院において2つの修士号取得を目指して留学しました。
 桐蔭横浜大学では、日本人学生や留学生との交流を通じて多様な価値観に触れつつ、最新の判例や法制度の比較研究に取り組むことができます。この高度な法学教育と充実した研究環境は、異文化間の法的課題を理論と実務の両面から探究するうえで理想的であり、国際取引や異文化間の法的紛争解決における枠組みの相異をより広い視点から研究するうえでも有益です。
 将来は、日中両国の大学院で培った知識と経験を生かし、互いの言語と文化を深く理解しながら、両国間の法的摩擦を軽減し、円滑な取引・交流を支える国際的な法律専門家として活躍し、日中両国の友好と発展に貢献したいと考えています。
李 欣蔚
西南交通大学英語学部卒業、西南政法大学大学院日本語研究科在籍、本学法学研究科修士課程在籍
李欣蔚

修了生の声

恩師の教え

 大院生時代の私は、恩師の研究指導を受けるための準備に毎日追われる一方で、悩みながらも充実した日々を送っていたように思う。指導の時間はいつも緊張していた。ご指導いただいたことについて質問し、ひたすら恩師の言葉を記憶,メモしていた。すべてを理解できたかは怪しいのだが。
 指導のときの恩師は,必要なことを精確に伝えることを意識されており、ドイツ語文献の邦訳の直しを受けた際は、何度も辞書等を見返され言葉を尽くしての説明を賜った。かといって過剰な説明ではなく、必要なことを必要なだけ説明するというスタイルであったと思う。言葉にすることで言葉から漏れてしまう部分をいかに減らし、核となるものをいかに精確に伝えるかに重きをおかれていたのではないかと思う。
 これは目に見える恩師の学問に対する態度の一端にすぎないが、私は研究室を訪問する度に恩師の言葉や学問への姿勢をみて大きな影響を受けたのだと思う。それが今も私の中に息づいている。桐蔭横浜大学大学院で恩師の指導を受けたことは、現在の私を形作る貴重な時間であった。
浅岡 慶太
桐蔭横浜大学法学部卒業、桐蔭横浜大学大学院法学研究科修了
桐蔭横浜大学法学部准教授
浅岡慶太

平時とは異なった状況での大学院での2年間を振り返って

 私が法学研究科に入学した時は、留学生であるにもかかわらず、コロナ禍のため来日することができずとても残念な思いをしました。とはいえ、オンラインであっても、大学院での日本語による授業・課題は大変で、とてもやりがいがありました。2年次になり、ロックダウンが解除され来日してからは、「暗号資産の法的性質」という修士論文執筆のため、資料の収集等を含め多くの時間・労力を費やし、先生方のご指導により無事修了することができました。
 平時とは異なった状況での大学院での2年間は、とても充実した日々であり、日本語はもちろん、法学の知識においても、多くのことを深く学ばせていただきました。現在、中国の大手法律事務所に勤務しており、色々とはじめてのことばかりで慣れず困難等もありますが、帰国時に指導教員の先生よりいただいた励みの言葉を思い出しながら、日々前に進んでおります。
 大学院での貴重な経験は一生の宝です。本当にありがとうございました。
劉 晟東
華東政法大学経済法学部卒業、桐蔭横浜大学大学院法学研究科修了
北京盈科(上海)法律事務所弁護士
劉 晟東

法律の学習の積み重ねが、生成AI検証の仕事の土台となる

 修士課程では、「職務質問に付随する被疑者の留め置きの適法性」を研究テーマとして取り組みました。関連する判例を丹念に読み込みながら、指導教員の先生と議論を重ね、試行錯誤しながら論文を書き上げ、無事修了することができました。判決文の事実認定の構造を追い、裁判所がいかなる論理で結論を導いているのかを読み解く作業は容易ではありませんでしたが、繰り返すうちに、法的文章を精緻に分析する力が少しずつ養われていきました。
 現在は法律出版社のシステム開発部門に勤務し、生成AIが法律情報として出力した内容の正確性を検証する業務に日々携わっています。AIが示す法律論の根拠や論理の妥当性を評価する作業において、大学院時代に判例を大量に読み重ねてきた経験が、今も思いのほか直接的に役立っています。法律の学習の積み重ねが、まったく新しい技術を用いた仕事の土台となるとは、入学当初には想像もしていませんでした。この大学院での二年間は、私にとってかけがえのない財産です。
安藤 海斗
桐蔭横浜大学法学部卒業、桐蔭横浜大学大学院法学研究科修士課程修了
株式会社第一法規 システム開発部門(IT・DXチーム)勤務
安藤海斗

進路

  • 国内
  • 福島工業高等専門学校一般教科准教授
  • 大阪経済大学経営学部准教授
  • 税理士(北原智之税理士事務所)
  • 司法書士(加藤俊明司法書士事務所)
  • 桐蔭横浜大学大学院博士課程(進学)
  • 中央大学大学院博士課程(進学)
  • 情報セキュリティ大学院大学(進学)
  • 株式会社ピーシーデポコーポレーション
  • 横浜トヨペット株式会社
  • ㈱ DEN ORIENTAL RELATIONS
  • レバレジーズオフィスサポート株式会社
  • 旭新株式会社
  • コムウェア ㈱
  • 東邦ハウジング ㈱
  • プロパティデータバンク ㈱
  • 東京油槽 ㈱
  • モリスジャパン ㈱
  • 海外
  • 華東政法大学経済法学部専任講師
  • 華僑大学法学院専任講師
  • 弁護士(北京盈科(上海)法律事務所)
  • 弁護士(天禾弁護士事務所)
  • 弁護士補佐(四川省道融民舟法律事務所)
  • 西南政法大学大学院法学研究科(留学)
  • 陕西鸿瑞集团投资有限公司
桐蔭横浜大学法学研究科の外観
  • 海外提携先大学
  • 西南法政大学、華東政法大学、南京師範大学、華僑大学、四川外国語大学との交換留学制度およびダブル・ディグリー制度があります。