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米科学アカデミー紀要(PNAS)に国立成育医療研究センター(NCCHD)と東京大学との共同研究により、先端医用工学センター 吉田薫 専任講師の研究成果が原著論文として掲載されました

米科学アカデミー紀要(PNAS)に国立成育医療研究センター(NCCHD)と東京大学との共同研究により、先端医用工学センター 吉田薫 専任講師の研究成果が原著論文として掲載されました。

掲載:米科学アカデミー紀要(Proceeding of the National Academy of Sciences of the United States of America)
アブストラクトURL:http://www.pnas.org/content/early/2014/02/27/1320715111.abstract

内容:
(独)国立成育医療研究センター生殖・細胞医療研究部の河野菜摘子研究員、宮戸健二室長と、東京大学理学系研究科の吉田学准教授、桐蔭横浜大学の吉田薫講師らの共同研究グループは、精嚢から分泌される精漿タンパク質Seminal Vesicle Secretion 2 (SVS2)を欠損したオスマウスを用いて、交尾後のメス生殖器内での精子の挙動を詳細に調べました。その結果、子宮には精子の受精能を高める働きはなく、逆に精子を殺して排除しようとする働きがあること、SVS2は精子の細胞膜を保護することで子宮の殺精子作用から精子を保護し、卵の待つ卵管へ精子を送り届ける作用があることが明らかになりました。即ち、メスとオスによる精子への攻撃と防御のバランスが子宮内での競合的な精子選抜を引き起こし、これによって選ばれた精子が卵管で待つ卵と受精可能となる仕組みがあると考えられ、この結果は子宮と精漿の役割に関するこれまでの知見を覆すものでした。

東京大学プレスリリース(http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2014/09.html)

学術活動報告 Seminal vesicle protein SVS2 is required for sperm survival in the uterus(http://ccmg.cc.toin.ac.jp/univ/gakujutsu/page.php?no=2443)

吉田 薫 専任講師(先端医用工学センター)

先端医用工学センター


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