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平成26年度臨床検査技師・臨床工学技士国家試験報告

平成27年3月末に、先に施行された第61回臨床検査技師国家試験および第28回臨床工学技士国家試験の合格発表がありました。臨床検査技師を養成している医用工学部生命医工学科の合格率は87.5%(新卒のみ)、臨床工学技士を養成している医用工学部臨床工学科の合格率は76.9%(新卒のみ)と、いずれも良い成績を修めることができました。

現代医療では、医師や看護師だけでなく、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、臨床検査技師、臨床工学技士など、さまざまな専門性を持ったスペシャリストが、互いに協力し合いながら患者様の診断・治療に取り組んでいます。正しい診療を行うためには、誰一人として欠くことはできません。

中でも、臨床検査技師は診断に必要な検査データの収集に関わる臨床検査のエキスパートです。また、臨床工学技士は人工透析器のような生命維持管理装置の運用だけでなく、さまざまな医療機器の保守・点検・管理も行う、いわば医療現場のエンジニアです。そのため、彼らが持つべき知識は医学だけにとどまりません。臨床検査技師には、得られた検査データの是非を問うたり、そこから考えられる患者様の病態を判読したりするため、化学的や生化学的な知識も求められます。また、臨床工学技士は、万一、医療機器が作動しなくなった場合でも、安全、且つ迅速に復旧させるべく、物理学をはじめ、電気・電子工学、機械工学的な知識も必要となります。

新しい理工学的知識と技術とを基に日々進化する医療技術に枚挙のいとまはありません。それら医療技術を適切に運用して行くためには、医学はもとより、最新の理工学の知識と技術とを持った臨床検査技師・臨床工学技士の活躍が不可欠です。

国家試験に合格し、医療人として医用工学部を巣立っていった学生諸君が、現代医療の担い手として活躍することを心から期待しています。

【桐蔭横浜大学医用工学部 学部長:萩原啓実】

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