弁護士の力を持つ司法書士として、
今後も高度な法的サービスを提供していきます。
私は事務所勤務の司法書士を約10年間していました。登記の仕事は専門性の高い領域である一方、その職域は狭く、最近はオンライン申請も可能になり、登記をめぐる環境は大きく変化しました。さらに司法書士は登記以外にも裁判書類の作成や、簡裁代理権をもつ認定司法書士による訴訟代理業務、司法書士が会員となって成年後見業務を行う公益社団法人「成年後見センター・リーガルサポート」を介した、成年後見人としての活動など、最近は地域と密着した仕事も増加しています。司法書士の将来像は従来の登記専門職から、「街の法律家」、「成年後見人」と多様化しており、私自身、今後はどのような司法書士を目指すべきかを考え、事務所開設とほぼ同時に本学に入学しました。
私の入学の目的は、今後も司法書士を続ける上で、弁護士に負けない高度な法的専門知識を持ち、良質な法的サービスを提供したいと思い、そのために法科大学院で学ぶことは大きなメリットがあると感じたからです。仕事だけの日常から脱却し、夜間に法科大学院に通って勉強することは非常に刺激になりましたし、再び学校生活を送る毎日には、この上ない喜びさえ感じました。前向きな気持ちで勉強に打ち込めたおかげで、弁護士資格を無事に取得することができました。
社会人にとって、法科大学院に通い仲間と切磋琢磨しながら法律を学ぶことは、どんな仕事をする上でも大きなプラスになることは確実です。学習意欲のある多くの社会人の方々のために本学は開かれています。