幼稚部アフタースクール初めての外出プログラム。午前中は小雨の空模様。
子どもたちが入室するまでに、何度も空を見上げに外へ出ては、事務室へ戻るスタッフ。もどかしい時間ばかりが過ぎていきました。
しかし、短縮保育が終わり、子どもたちが入室してくるころには、雨もすっかり上がりました☆
楽しみにしていた子どもたちの気持ちが、空に伝わったのかもしれません。
この日は、学園近くにある、地域の安心・安全ステーションとして住民の方々の生活を守る取り組みを続けている、「すすき野消防出張所」へ出掛けてきました。
バス通園の子どもたちにとって、学園を出てお出かけをするのは、とても珍しいこと。
先生方や、バスの運転手さんたちに見送られて、笑顔で出発です!
川沿いを歩くと、何か発見した子どもたち。
「カモがいるよ!親子かな?」
「あっちの大きな穴の中には、ハトがいる!」
少し寄り道をしながら、約30分の道のりを歩いて行きました。
消防署に着くと、かっこいい消防士さんたちが、子どもたちを迎えてくださいました。
すすき野消防署のことを教えてくださる、岩崎さんにご挨拶。
日頃から体を鍛えたり、救助するための練習することもお仕事の一つです。
消防士さんのお仕事がわかる映像を、真剣な表情で見る子どもたち。
部屋に煙が充満したシーンでは、思わず苦しそうな表情で、口元を押さえる子もいました。
すすき野消防出張所では、どうやって情報が届くのかな?
横浜消防指令センターから、通信ネットワークを通して瞬時に情報が届きます。
消防士さんたちは、いつでも出動できるように、丸一日勤務が基本です。
歯磨きや、洗濯ができるよう、個別の戸棚もあるんだよ。
こぞって子どもたちが覗いている場所は、お風呂。
「先生すごいよ!シャワーが3つもある!!」
お風呂に入る時は、いつも湯船にお湯をためておくそうです。
「普通のことでは?」と思いますよね。
お風呂に入っている時であっても、出動命令が出た瞬間に行動しなければならない消防士さん。
体についた泡を一気に洗い流すために、お風呂の中にザブン!
なかなか知ることができない瞬間を、教えてもらいました。
こちらは食堂。
丸一日 お仕事なので、朝食と夕食は自分たちで作るそうです。
こちらは寝室。
きれいに整頓された状態で、ベッドが5台並んでいました。
何があるわけでもないけれど、畳をペタペタと触る子どもたち。
そして、消防士さんならではのお話がもう一つ。
心地良いパジャマで寝ている時に、出動命令が出ると、着替えに時間がかかるため、寝る時も普段の服装のまま眠るそうです。
お待ちかねの消防車見学です。
出動の時、実際に着ている消防士さんの洋服。
「ヘルメットがなぜ2種類あるの?」
子どもたちの鋭い観察眼に、岩崎さんが丁寧に答えてくださいました。
消防車には、さまざまな救助道具が入っています。
ホースもたくさん!!
この口にホースをつなげて、放水するんだよ。
放水口を目の前で見ることが初めてで、興味津々!
消防車のまわりをぐるりと回って、探索中。
見学している最中に、大きな音で出動命令が出ました。
突然のことで、子どもたちもドキドキ。
消防士さんたちは、先程まで見せてもらっていた洋服に瞬時に着替え、颯爽と消防車に乗り込んで、出発していきました。
子どもたちも、消防士さんの洋服を着させてもらいました。
「重たいね…」
なかなか頼もしいポーズ。
地域を守るというより、世界を守ってくれそうな表情です☆
最後に、ホース連結を体験させてもらいました。
「カチッ」と音がなるまで押し込みます。
受け側もしっかり押さえていないと、なかなか はまりません。
この作業を、現場では瞬時に対応しなければならないのですね。
消防士さんて、すごい!
ぐるぐる巻きのホースをも、子どもたちを惹きつける魅力的なもの。
たくさんのことを体感し、満足気な子どもたち。
「僕ね、大きくなったら消防士さんになるんだ!」
そんな話をしながら、帰りは園バスで学園へ戻りました。
子どもたちの中から、将来の消防士さんが誕生してくれることを期待しています。
すすき野消防出張所のみなさん、貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。