学期に1回実施している、アフタースクールでの避難訓練。
入室して、すぐに外遊びへ出掛けた子どもたちに、予告はしていません。
咄嗟の時に、子どもたちの安全を守るため、スタッフはどのように行動し連携を取るか、また、子どもたちは慌てず落ち着いてスタッフの指示に対応できるかが、3学期の訓練の目標です。
園庭のあちこちで遊んでいる時、スタッフのトランシーバーが鳴りました。
「地震が発生しました。子どもたちの安全を確保してください。」
その指示を受けた複数のスタッフは、それぞれが周辺で遊んでいる子どもたちに声を掛け、近くのスタッフのところへ集まるよう促します。
「本当の地震なの?訓練なの?」
少し戸惑う子どももいましたが、真剣に取り組むことに違いはありません。
スタッフ同士 声を掛けあい子どもを守る人、園舎内(トイレ等)に子どもが残っていないか確認に走るスタッフ、それぞれが考えて行動します。
「地震だから、頭を守るんだよね」
今までの経験をもとに、子どもたちも何をすべきか、自分で考えていました。
3分程経過した頃、再度スタッフのトランシーバーに次の指示が入りました。
「大きな揺れがおさまりました。全員集め、点呼・状況報告をしてください」
各所で身を屈めていた子どもたちを全員集め、点呼。
訓練だと分かり、子どもたちの気が緩む姿に、スタッフの声があがります。
「【お・か・し・も】だよ!!」
①おさない
②かけない
③しゃべらない
④もどらない
大事な約束が守られていなかったこと、残念な瞬間でした。
最後に、全ての様子を見ていたスタッフから、一言。
「今回の避難訓練は、残念でした。
話し声が聞こえてきたこと、ふざけている人がいて、真剣にできなかったこと。
先生たちは、みんなのことを絶対に守りたいけれど、本当に大きな地震や、火事が起こった時、今日と同じように真剣にできなければ、残念だけど、みんなのことを守れません。
どうしたらよかったか、考えてみよう。」
今回の経験をもとに、訓練だから大丈夫ではなく、もしもの時に落ち着いて行動できるよう、今後も取り組んでいきたいと思います。
いざという時のために、災害が起こった時の対応方法を、ご家庭でもお話をしてみてくださいね。