投稿者「toin-principal」のアーカイブ

桜「定点観測」

学園内の桜、「定点観測」です。

下の写真は、さる4月13日にこのブログにアップした時のものです。美しく咲き誇っていますね。

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こちらはその約1か月後、5月11日にアップした時の様子です。青々とした葉桜となっています。

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そしてこちらは本日(11/9)の様子です。葉が枯れ落ちはじめていることがおわかりいただけると思います。秋の深まりを感じますね。

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以前も記したのですが、いわゆる「桜の名所」の桜はたしかに美しいものです。ただ、私は普段見慣れているところに咲く桜にこそ魅力を感じます。その桜の、他の季節における「顔」を知っているからです。

美しい花をつけているのはわずかな間、その後花は散り、葉桜となります。やがて葉が枯れ落ち、冬にはごつごつした枝だけの姿となります。この周期を見ているからこそ、満開の桜がひときわ美しく感じられるのです。

このように四季それぞれで「定点観測」をしてみることで、来春の桜の花がひときわ美しく感じられるかもしれません。

クラブ活動の大会や課外活動で成果をあげた生徒たち、あるいは大学受験で希望を叶えた生徒たちは本当に輝いています。私たち教員は、彼ら彼女らがそこに至るまでにどれだけ努力を重ねてきたかを知っています。いわば「定点観測」をしてきているのです。

だからこそ感じることのできる輝きなのだと思います。

 

女子部校舎の生徒作品

女子部校舎を歩いていると、多くの生徒作品を目にします。授業、クラブ活動、学園祭(鸞鳳祭)などさまざまな場面で生徒たちが製作したものなのですが、今日は最新のものを3点、ご紹介します。

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上は、中1のとある英語の授業で制作した「Map of TOIN GAKUEN Girls Division」。全て英語による桐蔭学園女子部校舎の案内図です。中1らしい、微笑ましい作品ですね。執務室(いわゆる職員室のことです。本校では職員室のことをこう呼びます)の入口に貼ってあります。

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上の2つは、この9月に行われた学園祭(鸞鳳祭)における探究活動発表のパネルです。探究活動とは、高2理数コースの生徒が、自分の興味ある分野について取り組む研究活動のことです。学園祭では、その中間発表として展示・発表を行います。この2つはそれぞれ「アルテミアについて」「桐蔭学園について」のテーマで研究を行っている班の展示パネルです。優秀な出来ばえであったため、引き続き展示しています。

このような生徒たちの作品が校舎の随所に見られるのが本校女子部の特徴です。いらした際には、ぜひご覧ください。本校生徒たちの力を感じていただけるはずです。

 

「第九の会」公開リハーサル鑑賞会にマエストロ登場!?

11/1(水)、毎年恒例となっている「第九の会」の公開リハーサル鑑賞会が行われました。

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「第九の会」は、管弦楽団・合唱団ともに本校の生徒を主体とし、これに保護者や卒業生、さらにはプロの方々のお力添えを得て創り上げていくところに特徴があります。本番を前にして、シンフォニーホールにて公開リハーサルを行い、それを中学校3年生(男子部・女子部)および中等教育3年生が鑑賞するのがこの企画です。

指揮をしているのは……この私(岡田)です!

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毎年、第4楽章の合唱の一部分を本校教員の「誰か」が指揮するコーナーがあり、今年はそれが私に回ってきたというわけです。

学生時代に音楽を嗜んでいたことに起因する中途半端な自信から、「もっと情感を込めて!」などとやり直しを命じる場面も。本人はすっかりマエストロ気分です(笑)。

下の写真、すっかり陶酔しきっている私の右隣で、心配そうに見守ってくださる田部井剛先生(正真正銘、本物のマエストロです)。

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後半には、あろうことか客席の生徒たちに手拍子を要求するなどといった狼藉をはたらいてしまいました(笑)。本人は、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートでの「ラデツキー行進曲」をイメージしているようです。

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数分間の指揮体験でしたが、貴重な体験をさせていただきました。やはり音楽は素晴らしい、などと独り悦に入っております。

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「第九の会」本番は、11/3(祝)に本校シンフォニーホールにて行われます(14:00 開場 14:30 開演)。今回は記念すべき30回目の開催となります。当日は、皆さまにこの歴史の一端でも感じ取っていただければ幸甚です。

ぜひご来場ください。

 

カレーランチ会(中等教育1年)

10/30(月)、中等教育1年でカレーランチ会を行いました。10月に誕生日を迎える12名が校長室にやってきました。

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自分でライスをよそい、私(岡田)が一人ひとりにカレールーをかけていきます。

「もう少しお願いします!」という生徒も。

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全員で黙想してから「いただきます!」。

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今回は10月生まれの12名。皆、とにかく賑やかで、話が弾みます。そしてよく食べます。カレーライスに添える福神漬けが「山盛り」で用意してあるのですが、全部平らげたのは今回が初めてです(笑)。

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笑い声が絶えないカレーランチ会となりました。皆、桐蔭での生活を楽しんでいる様子です。これからも充実した毎日を過ごしていきましょう。

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桐蔭学園 アクティブラーニング公開研究会 2017

10/28(土)、「桐蔭学園 アクティブラーニング公開研究会 2017」を開催しました。本校がアクティブラーニング型授業を本格的に導入した2015年から数え、3回目の実施となります。お足元の悪い中、多くの方々にご来場いただきました。

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まずは公開授業からスタートです。今回は全12講座で実施しました。

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生徒たちは、多くの教育関係の方々の「鋭い視線」を受けつつも、普段通りの姿を見せてくれました。このように自分たちの参加する授業が参観されることによっても、生徒の学びは広がっていくものです。そういう意味で、大変貴重な学びの機会といえます。

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公開授業後は、ご参観くださった方々によるワークショップです。本校の教員がファシリテーターを務めさせていただきました。

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その後、シンフォニーホールへと移動していただき、講演会を開催しました。司会は、本校の教育顧問をしていただいている溝上慎一・京都大学教授です。

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今回の講演会では、キャリア教育の第一人者であられる児美川孝一郎・法政大学教授にご登壇いただきました。テーマは「キャリア教育は、どこでアクティブラーニングと出会うか?-これまでの点検から、新たな創造へ-」。

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キャリア教育を推進していく上で、大変示唆に富む内容でした。キャリア教育の歴史的変遷が時系列的にわかりやすく解説され、わが国のキャリア教育の問題点と課題が明確になりました。学校教育すべてがキャリア教育である、との力強いお言葉に、まさに我が意を得た思いです。「学ぶことと社会」「学ぶことと生き方」をしっかりとつないでいくことの大切さを再認識しました。

また、本校におけるアクティブラーニング実践について、福田周作よりご報告いたしました。テーマは「アクティブラーニング推進3年目の目標とこれまでのあゆみ」です。

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最後は私(岡田)より、閉会のご挨拶として、新しい桐蔭教育の今後の展開についてご案内いたしました。

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そして再度場所を食堂へと移し、ご参加の皆さまとの懇親会を実施しました。私(岡田)も多くの皆さまと情報交換することができ、大変貴重な、また楽しい時間となりました。

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現在、桐蔭学園では新しい教育を鋭意展開しています。さまざまな実践ができるのも、このような研究会にご参加くださる多くの皆さまのご指導・ご鞭撻あってこそと、心より感謝申し上げます。

また、ご多忙にもかかわらず長時間お付き合いくださった児美川孝一郎先生、本当にありがとうございました。

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中等教育1年 探究授業

中等教育1年の後期前半での探究授業は、「STUDENT~中等17期の流儀~」と題して5回シリーズで展開しています。NHKの「プロフェッショナル~仕事の流儀~」のように「自分に密着取材!」を行い、自分自身を紹介・PRする動画を作成していくものです。

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具体的には、①ストーリー作り→②絵コンテ作り→③台本・ナレーション作り→④撮影→⑤鑑賞・評価というように進んでいきます。撮影の際には「撮影依頼券」というシステムを作り、友人に撮影をお願いしたり学年教員に「〇〇君はこういうすごい人物です」というインタビューをお願いすることもできます。また、鑑賞・評価では、下の「発表評価ルーブリック」を用いて生徒自身が他の友人の動画を評価します。

発表評価ルーブリック

この探究企画は、今年度の学年目標である「自己理解・他者理解」に資することはもちろん、それぞれの生徒の「自己肯定感」にもつながります。また、「調べる→まとめる→発表する」という「探究の手順」をふまえてもいます。

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生徒たちは、探究授業に対して前向きに取り組んでいます。これを通じて、主体的に学ぶ姿勢、生涯学び続ける姿勢を身につけてほしいと願っています。