考査1週間前の放課後の教室で、生徒による「授業」が行われていました! 友だち3人で始めた放課後の勉強会だったようですが、生物の「消化」について学び合ううち、1人が先生役を買って出ました。教員が見ていても気にする様子もなく、楽しく集中して取り組んでいました。学習で大切なのは、知識の構造化です。実は、教えている生徒こそ、一番の学びになっています。
考査1週間前からは、部活動が停止になり、学園全体が考査前学習モードになります。放課後、教室で勉強する生徒も多くなります。各クラス、毎日10名弱の生徒が教室で勉強しています。
アクティブラーニング型授業を導入(2015年)以来、放課後の教え合い、学び合いのシーンがよくみられるようになりました。
考査前日にも、学び合いの風景がみられました。数学の活用問題を一緒に考えるうち、黒板を使いたくなったようです。
2学期は、学習範囲が広いので、子どもたちも早めの考査準備を進めています。地理の授業では、考査前の「まとめノートづくり」を行いました。一般的に、「社会科は暗記科目」などと言われますが、大切なのは、その先。授業単元ごとに手に入れた知識を構造化して、私たちの文明を自らの視点で語れることにあります。
例えば、「高知県のナス促成栽培地域が、どのような自然条件、社会条件のもと成立したのか」を説明できるようになること。来年(あるいは、5年後の大学入試で)、ヨーロッパの農業について、スペインの野菜類の自給率が175%である理由を類推する(東大入試に類題あり)、というような営みです。
授業では、10分間でまとめた、知識を構造化したノートを、友達に見せながら相互プレゼンを行いました(今週のアフタースクール「地理ノートづくり」でも、同様のワークショップを行ったのですが、30名以上の生徒が参加してくれ、大変うれしく思いました)。知識が構造化されていくと、自分なりに世の中が解釈できるようになるので、「学びが楽しい!」と思えるようになります。そんな考査勉強・受験勉強になっていくことを願っています。
11月は、学習支援のアフタースクールが充実していました。各回、20名前後の生徒が参加していました。
プリント教材などもたまってきます。ロッカー整理も大切ですね。2度目の定期考査、ファイト!
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