桐蔭学園中等教育学校は、この春より男女共学校として新たなスタートをきりました。
これから、学園で展開する「アクティブラーニング型授業」の様子を【連載・まなびの窓】でお届けしていこうと思います。本日は、第1回として、国語の授業をレポートします。
【連載・まなびの窓】第1回は、中等教育学校1年生の国語の授業です。
担当は、岡先生。「出会いを大切に」が座右の銘のベテランの先生です。
4/19授業「インタビュー記事に学ぼう」
囲碁の井山裕太さんのインタビュー記事(朝日小学生新聞)を使った授業です。
「他者紹介スピーチ」をすることが単元目標の3時間構成の授業で、今日は2時間目。
「インタビュー記事を読み、気付いたことや考えたことを自分の言葉で説明できる」が授業のゴールでした。
桐蔭学園のアクティブラーニング型授業には、「個」→「協働」→「個」の流れがあります。
「配付されたインタビュー記事を読んで、気付いたことをノートに書き出してください。」
まず、一人ひとりが、自分の考えをワークシートにメモしていきます。
「グループで、お互いにどのようなことに気付いたか、意見を共有してください。」
「よいインタビュー」には、何が必要だと考えますか?」
自分がはじめにもっていた意見に、グループでの話し合いを経て、どのような気づきが付け足されていったのか、発表しています。
岡先生は、生徒の発表を聴いて黒板に発言の要旨をまとめていきます。
同じ教材、同じ発問でも、生徒の発言は、クラスによって違いますから、ここにライブの授業の醍醐味があります。
グループの発言を3つ、4つと拾っていくうちに、「本質」につながる言葉が出てきます。
生徒のふり返りシートの一部の紹介です。
*次回は自分たちが取材をしにいくから、相手が言いやすかったりするように配慮したりする。
*まず最初に今現在のことを聞く。自分と照らし合わせて質問してみる。未来のことなどを聞いた方がよい。
*一つは相手を敬うことです。相手に対して敬う気持ちがなければ、相手は答えたくなくなるからです。
*自分の例も挙げて質問する。相手のことだけではなく、自分のことも話す。
*良い質問。自分の例を挙げる。相手の気持ちを聞く。相手の本当のことを引き出す。
次の授業では…
「アイメッセージ I message」がテーマ。
「私は~~だと感じた・思った」という承認のメッセージについて学び、
「インタビューを受けた人が、充実感を得られるメッセージをつける」に展開していくそうです。
実は、1年生を迎えるにあたって、教員チームでも同じことを行って、学年だよりとして、生徒たちに配りました。
変化の激しい社会の中で、本当に大切なことは何か?
私たち教員も一緒に学びながら、生徒を育てていきます。
mail koho@toin.ac.jp
TEL 045-971-1411(代表)