桐蔭学園中等教育学校では、アフタースクール企画として、放課後にさまざまな学びの場を設けています。今回は、10/29に行われた、学校裏山の「鎌倉道」探検の様子をお伝えします。当日の様子を動画でご覧ください。
今回は、地元の町内会長さんを招いて、学校裏山の古道を探検しました。この古道は、「鎌倉道」と呼ばれ、古くは、鎌倉から日野まで伸びている街道の一部でした。最初に町内会長金子さんより、学校ができる前の1960年ころの、この地域の様子を聞きました。
いよいよ探検スタート。学校の裏山へ通じる道には「この先通り抜けできません」の看板が。
しばらく進むと、「鎌倉道」の入り口です。人と馬が通行する道。まるで山道です。
人が通らなくなった古道は、笹が生い茂り、先に進むことが困難でした。桐蔭学園の裏山にある横浜総合病院のあたりは、昔、萱(カヤ)場だったそうです。そこでカヤをとって、「かやぶき屋根」に利用したそうです。この道は、そのカヤを積んだ馬車も行き来した道で、小学校の通学路としても利用されていたそうです。現在は、通る人もなく、いったい道はどうなってしまうのだろう?
里山内の雑木林は、竹やぶに変わりつつありました。雑木林は、本当はクヌギなどの木で構成されているのがよいのですが、人が里山を利用しなくなって、竹が繁茂し始めてしまったそうです。
里山を抜けて学校と反対側の集落に出ました。井戸が残っているお家があり、見学させていただきました。実際に井戸水を手動ポンプでくみ上げると、冷たい水が出てきて、思わず「おおっ」と声が上がります。
探検の最後についたのは、かやぶき屋根のお家です。横浜市青葉区内に残るかやぶき屋根のお家は、もはや3軒だそうです。
今回の企画は、将来的に学校と地域が連携する活動につなげていきたいと考えています。例えば、里山の古道の整備を通して「田園都市の再生」につなげる企画です。学校の学びと社会をつなげていけたらと考えています。
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