9月に入り、アフタースクール企画が本格始動しました。今日は、初めの1週間の様子をレポートします。
部活動の仮入部期間が9/2で終了し、放課後の部活動が本格的にスタートしました。中等教育学校では、部活動は週3日までにしてもらっていますが、それは、部活動以外にもさまざまな体験をしてもらいたいから。さらには、部活動以外の居場所も学校のなかに見つけてもらいたいから。
その中心が、部活動以外のアフタースクール企画です。毎日オープンしている英語交流スペース「グローバルラウンジ」をはじめ、さまざまな活動が行われています。昨年度は100以上のアフタースクール企画が行われました。
9/4(金)の「大学入試問題を解いてみよう」は早稲田大学の小論文にチャレンジ。「じゃんけん」にグー、チョキ、パー、以外に「キュー」をつくるとします。なぜつくるのか? ルールとは? を考えます(昨年、横浜市大医学部の小論文「他人が素手でつくってくれたおにぎりを食べることをためらうのは?」企画は、1年生にも大変好評でした)。
中等2年所属の本田先生による企画ですが、1年生も男女12名が参加してくれて、発見と学びの多いひと時となりました。
まずは、「キュー」にどのような役割を与えるか考えます。子どもたちは、次のようなルールを考えていました。
「グー、チョキ、パーの3つが出ているときに「キュー」がでたら、キューの勝ち」
「グー、チョキ、パー、キューの関係を2勝1敗の関係にする。キューは、グーとチョキには勝てるが、パーには負ける」
実際に定義したルールでジャンケンを行ってみると、「キューを入れると、多くの人で行うジャンケンの勝敗が早く決まる」という気づきがありました。
その上で早稲田大学がこの問題を出題した意図を考えたり、予想できないような問題を解けるようになるにはどうしたらいいかを考えたりしました。
1年生と2年生が一緒になって取り組んだのですが、子どもたちからは、「枠にとらわれない、さまざまな経験が重要」という声が上がっていました。
9/9(水)は、中等1年生対象の英語アフタースクール「英語 de Bingo」。学年英語科の企画です。
英語学習について、頑張っているのになかなか結果が出ない人、自分ひとりでの音読練習に不安がある人、よりよい英語学習法を見つけたい人、もっと英語力をつけたい人、という呼びかけを行ったうえで実施しました。
参加した生徒たちは、先生と英単語ビンゴを楽しみながら英会話とスペリングの練習を行っていました。英語のアフタースクールは、しばらくの間、毎週火曜日あるいは水曜日に行われますので、部活動の合間を縫って参加してくれるとよいと思っています。
「アフタースクール」は参加を強制する活動ではないので、結果的に参加者が少人数になるものもあるのですが、そういう時こそ、先生とたくさん話をするチャンスです。
9/10(木)は、中等1・2年生合同のアフタースクール企画「里山探検」が行われました。桐蔭学園裏の里山内には、「鎌倉道」と呼ばれる古道があります。
昔(1950年ころまで)は馬車が通るような街道で、近隣の小学生の通学路にも使われていたような道だったのですが、現在は通る人もなく、笹が生い茂って歩行困難な市道です。
ここを探検して道を切り開き、横浜市民の散歩道として整備しようという計画の第2弾です(第1弾は昨年度、地域の町内会長さんの案内で実施https://toin.ac.jp/timeline/gakuen/19169/)
当日は50人近くの参加があり、教員4名に加え、副校長の玉田先生の引率のもと、裏山に向かいました。笹や竹を刈るために用意した剪定ハサミと竹挽き(竹専用のノコギリ)を使って、藪を開拓しながら歩きました。
50名近くが歩くと、みるみる「道」の姿を取り戻していきます。里山内の竹による侵食の状況を確認しながら、頭上に倒れ掛かって通行を妨害している竹を切り取っていきます。
最後は、里山を挟んで反対側の集落にあるお宅で、井戸水を汲み上げる経験をさせていただきました。中等2年生での地域連携企画「田園都市再生プロジェクト」につなげていきます。
来週は、次のようなアフタースクール企画が予定されています。
9/14(月)「新型コロナウィルスについて考える。どのような政策が理想的か」
9/15(火)「英語学習会 Speak English!」
9/18(金)「ピタゴラスイッチ装置をつくろう」
7月のアフタースクールの様子はこちらをどうぞhttps://toin.ac.jp/timeline/gakuen/22149/
部活動以外にも、学校でステキな居場所を見つけてくださいね。
mail koho@toin.ac.jp
TEL 045-971-1411(代表)