2/1(月)は中等入試(第1回)。朝は一時的に雨がぱらついた時間もありましたが、寒さも和らぎ、概ね穏やかな天候の下で行うことができました。
ただ、午後入試については大変多くの皆さまに受験していただいたところ、ご来校時間が集中してしまったため、できるだけ「密」を回避するべく全時程を20分繰り下げて実施させていただきました。ご迷惑をおかけいたしました。
今回の入試はコロナ禍の中での実施となり、例年と異なる点がいくつもあります。そのうちの一つが、お車で来校された場合、学園内に設けた臨時駐車場に停めていただくことができるようになっている点です。
多くの方が利用されていました。
私(岡田)が教師になって2年目、初めて担任を持った頃の話。日々中学1年生と過ごす中で彼らがよく口にする疑問がありました。
それは「なぜ勉強しなければならないの?」というものです。
当時、私はそれなりの答えを持ち合わせていたつもりでしたが、正直、確固たる自信を持って答えられるわけではありませんでした。
そこで、最初の保護者会の際に「お子様から『なぜ勉強しなければならないの?』と訊かれたら、どのように答えますか?」と尋ねてみたところ、保護者の皆さんも腕組みをしてじっと考え込んでいる様子。
それから3年近くが経ち、この生徒たちが中学を卒業する際、ある保護者の方から長いお手紙をいただきました。その一節に「先生がいつか言っていたあの質問に対する答え、ずっと考えていました。もし私が子どもから『なぜ勉強するの?』と訊かれたら、『感動を得るためじゃないかな』と話したいと思います」と記されていました。
特に理由などは記されていませんでしたが、ストンと腑に落ちました。
勉強するということは新しいことを知る、知見を得るということ。今までわからなかったことがわかるようになるということです。そのとき、「ああ、そうだったのか!」という感動を得るはずです。これが勉強すること、学ぶことの意義だと思うのです。
中学受験に向け、お子様は大変な努力をされてきたことでしょう。それこそ、「なぜ勉強するの?」と尋ねられることがあったかもしれません。それは「感動を得るため」だったのではないでしょうか。
中学受験を経験されたお子様は、多くの感動を得てきたはず。合否はもちろん大切ですが、 このような視点から見てあげることで、お子様の成長を促すことができるのかもしれません。
本日の受験、お疲れさまでした。
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