高校を受験する皆さん。皆さんが平等に持っている最大の資源とは何でしょうか?
それは「時間」です。時間は誰にとっても平等に流れているものだと言われています。たしかに、私たちが同じ時間軸を共有している以上、時間の流れは誰にとっても均質であると考えることができるでしょう。
でも、本当にそうでしょうか。友だちとおしゃべりに夢中になっている1時間と、片や単調で面白くない作業をしている1時間とは、同じ1時間でもその長さが違って感じられるはずです。均質に流れている時間を物理的時間とすれば、こちらは心理的時間ということができます。
このことは、若い頃と年をとってからの時間の流れの違いにも当てはまります。あるフランスの心理学者の説によると、15歳の人が感じる1年というのは、30歳の人が感じる1年の2倍、45歳の人の3倍の長さになるそうです。
皆さんは長い人生の中で、今、最も多感な時期にいます。それは、最も豊かな心理的時間を過ごしているということなのです。
【写真は高校職員室とグローバルラウンジの様子(昨年10月)】
いよいよ始まる高校受験。皆さんは人生で最も多感な、そして豊かな時間の真っただ中でこれを経験することになります。どれほど大きな意味のあることか、想像できるでしょう。
だからこそ、後悔しないでほしい。結果がどうであれ、「全力を出し切った!」と言える受験にしてほしい。
この1年、コロナ禍の中で思い通りに進まなかったことも数多くあったことでしょう。桐蔭生の先輩たちも同じ境遇でした。
しかし、そんな中でもオンライン学園祭を企画・実現させたり、三密を避けたクラブ活動の運営方法を考えたり、学園の紹介動画を作成したりと、コロナ禍など感じさせない活き活きとした姿を見せてくれています。
私(岡田)は、そんな「コロナに負けない」桐蔭生を本当に頼もしく思っています。
【昨年12月に行われたオンライン学園祭の様子】
皆さんもどうかコロナに負けることなく、受験に向かってください。応援しています。
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