2021年4月、桐蔭学園中等教育学校は探究授業「15歳のグローバルチャレンジ」を始動しました。
生徒は3人~4人のグループで或る国の大使となり、学年末の模擬国連会議に向けて1年間かけて諸問題の解決に取り組みます。
世界大会7年連続出場を誇る模擬国連部での活動をベースとした日本初の試みで、グローバルな視座を獲得する意欲的なプログラムです。
この連載では、1年間にわたって3年1組の「15歳のグローバルチャレンジ」を追い、生徒の取り組みを様々な角度からレポートします。
今回は夏休みの宿題「自分の担当国の料理を作ろう」のレポートをお届けします。
3年1組へ割り当てられている国は以下の10か国です(毎回確認します)。
日本 ミャンマー コートジボワール
チャド 南スーダン ポーランド
サウジアラビア チリ コスタリカ カナダ
夏休み宿題の目標は、
① 2学期に開催する国連総会で提供される「お弁当(国連弁当)」のメニュー作りの準備
② 家庭科で学習した栄養分析とのコラボ
の2つです。
「お弁当(通称:国連弁当)」とは、国連総会で提供される昼食なのですが、各国の大使が「話し合いでお弁当のメニューを決める」ことが必要です。
食材を決めるにあたっては、各国の代表料理を入れたいところですが、宗教で禁じられている食材などもあり、一筋縄ではいきません。
「全会一致」を目指す国連総会においては、多様な価値観を考慮に入れた提案が必要となります。
学年末に開催される国連総会の議題は「地球温暖化」と「水問題」に決定しましたが、2学期はその練習として「国連弁当」を議題に話し合いを進めていきます。
今日はコートジボワール大使が作った伝統料理ケジュヌのレポートを紹介します。
水を使わずうまみたっぷり!コートジボワール伝統料理ケジェヌ
【材料と調達場所】
4人分
トマト×4/さいの目切り
玉ねぎ×2/スライス
赤パプリカ×1/さいの目切り
青ネギ60g/みじん切り
鶏肉600g/一口サイズ/本来は骨つき肉を使う
ニンニク15g/すりおろし
唐辛子2本/みじん切り
塩/適量
胡椒/適量
チキンスープの素10g
※全てスーパーなどで売っています。
【つくり方】
1 全てを鍋に入れる。
2 蓋をする。極弱火で60分煮込む。
3 時々混ぜる。必要に応じて水を加える。
※とてもシンプルで簡単です!
【作ってみた感想】
加熱調理可能な鍋以外を使う時は水を加えたほうが良いと思います。
トマトや玉ねぎからたくさん水が出るので、無水の煮込み料理となっています!
トマトの酸味が感じられ、とても美味しいです!
大使たちはインターネットなどでレシピを探し、食材を購入して調理まで行いました。滅多に料理をしない(?)大使たちは初めて作る料理に四苦八苦するも、楽しく調理をしておいしくいただいたようでした。
作ってみた感想には
・塩気が足りなかったり、調味料が足りなかったりしてしまうことがあるので調整する。パンにつけたりして食べると美味しいです。(サウジアラビアの朝ごはんシャクシュカ)
・香辛料の割にレモンが多くて酸っぱかったがそれはそれで美味かった。硬すぎず柔らかすぎずそれでいていい味して満足満足(南スーダンの料理ニャマチョマ)
・チャドは年間平均気温が、25.1℃と高いので、発汗を促す為に味付けは濃いめが望ましい。オクラのとろみが強く、日本人も馴染みやすい料理です。(チャドのお袋の味ダラバ)
既報の通り、新型コロナウイルスの感染拡大により、9月1日からはオンライン授業となりました。
しかし、「生徒の学びを止めない」桐蔭学園中等教育学校は、オンライン授業でも探究授業「15歳のグローバルチャレンジ」を進めていきます。
次週からはオンライン「15歳のグローバルチャレンジ」授業レポートをお届けします。どうぞお楽しみに。
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