9/1(水)から4週にわたって展開してきたオンライン授業が終了し、10月からいよいよ通常の授業が再開します。
この間、ロイロノートを通じて「早く学校に行きたい!」といった皆さんの声が多く寄せられていましたが、ようやく日常生活が戻ってきます。
桐蔭学園のオンライン授業は、皆さんが主体的に学びに向かう姿勢を身につけることを願って構築されたものです。
一方的に講義を行ったりその動画を配信するだけ、といった受け身のものにはなっていない、だからこそ「学びを止めない」ことと「健康・安全を保障する」こととが両立できるのだという、ちょっとした自負を持っています。4週という長期にわたるオンライン授業となった理由はこのようなところにもあります。
しかし、オンライン授業は万能ではありません。教員と生徒が、あるいは生徒同士が、直接双方向のやり取りをする中から生まれる学びはやはりかけがえのないものです。
また、対面での学校行事を通じてしか得られない活き活きとした経験というものも、人生の貴重な財産となります。「早く学校に行きたい!」という皆さんの声は、無意識のうちにこれらを希求する想いの表れと捉えています。
夏休み前、私は皆さんに哲学者である森信三の言葉を紹介しました。以下、その要約です。覚えていますか。
「人は生まれ落ちた瞬間に、全員が天から封書をもらって来ている。その封書を開けたら、あなたはこういう生き方をしなさいとその使命が書いてある。しかし残念なことに、多くの人がせっかく天からもらったそれぞれの封書に気づかず、1回も開けないまま人生を過ごしている」
自分の使命、人生をかけてやるべきこと──なぜこれに気づかないのでしょうか。私は、広くいろんなことを経験していないからだと考えています。さまざまなことを広く経験し、世界を広げておくことで、初めて人生の使命を見つけることができるのだと信じています。
通常授業が始まったら──ぜひ、いろんなことにチャレンジしてください。チャレンジするということは「ピンポンボタンを押す」ということ。間違っても良いから、何度も何度も押すこと。それがチャンスを得るということなのです。
すでにお伝えした通り、延期した「みらとび発表会」「学園祭」は12月に実施します。この先、多くのチャンスが待っているはず。
皆さんと再会できるのを楽しみにしています。
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