桐蔭学園高校英語科では、4技能(Speaking, Listening, Writing, Reading)の伸長を目指しています。
今回は高2(共学)における、日々の英語授業を中心とした取り組みをご紹介します。
【Speaking】やりとり・発表の両面から、生徒のスピーキング力向上を目指しています。
〔やりとり〕授業内でsmall talk活動をしています。この活動では、教科書の内容に関連した問いや、社会問題に関する問い、英検等の外部試験で扱われるような問いについて考え、生徒同士が英語で意見交換をします。
なかなか言いたいことが英語で出てこない場面も最初はありましたが、「英語を話す」経験はやはり生徒にとっても楽しい様子で、どのクラスも前向きに取り組んでいます。
また、英検の二次面接を意識し、高校1年次には面接形式の課題も行いました。
教科書を音読する、本文に関する質問に英語で答える、自分自身の考えを英語で述べるなど、英検の面接で問われる要素について、学期ごとにステップアップして実施しました。
〔発表〕高校1年次からコミュニケーション英語の授業の中で、クラス全体の前で話す機会を持ってきました。
スピーチ等の「発表」に適切な声量・話し方・視覚資料はどのようなものかを考えながら、準備を進めています。
今学期は「オススメの場所」というテーマでスピーチを行う予定です。
【Listening】使用する教科書類は基本的に全て音源がついているものを採用し、手本となる音源を聴きながら、音読を何度もすることを推奨しています。
英検リスニングは高校1年次から、共通テストリスニングは高校2年次から授業内で扱っています。
また、英語のクセに慣れることとスペリング・文法力強化の目的で、ディクテーション(英語を聞いて書き取る作業)も推奨しており、定期的にチェックを行っています。
【Writing】授業内での英作文活動の他、今年度からは英語表現の授業にてオンライン添削サービスを活用しています。
ネイティブスピーカーによる添削と、文章に対する充実したフィードバックに、生徒は楽しくライティング活動に取り組めているようです。
また、学年英語科教員によるライティング添削も随時受け付けています。
【Reading】大学入学共通テストでは、総語数約5,500語の英文に対応できる力が必要です。
この体力をつけるために、高校1年次から「多読」を続けています。易しく読みやすい英語の本を多く読むことで、ストーリーを追う力、わからない単語の推測力、速読力などを鍛えます。多読の授業は主に図書室で実施し、昼休みや放課後にも図書室で積極的に多読に取り組む生徒の姿があります。
図書室の充実した多読本のラインナップ(高校図書館には7000冊を超える蔵書)で、多種多様なシリーズを読むことができます。高2の1学期は総語数10万語達成が目標ですが、多い人では高1終了時点で既に24万語を達成した人もおります。易しい本から読み始めた多読ですが、「日本語を介さずに英語を理解できるようになってきた」「読むのが速くなった」という生徒の声も多く寄せられています。
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