〇桐蔭学園を受験してくださった皆さんへ
あるフランスの心理学者の説によると、15歳の人が感じる1年というのは、30歳の人が感じる1年の2倍、45歳の人の3倍の長さになるそうです。
皆さんは長い人生の中で、今、最も多感な時期にいます。嬉しいこと楽しいことに喜び、悲しいこと辛いことに傷つき、また時には理不尽なことに腹が立つ……そんな毎日を送っていることでしょう。
それは、人生で最も豊かな時間を過ごしているということでもあります。
私たち人間というものは、自分が想像できる以上のことは決して実現できません。ですから、いかに豊かな想像力を持てるか──これが自分の夢の大きさを決めることになります。
想像力とは文字通り「力」なのです。多感なこの時期にどれほど多くのことに喜び感動してきたか、また時には傷つき怒りを感じてきたかさえ、皆さんの豊かな想像力を育みます。
どうかこの時期に、多感で豊かなこの中学3年生の時期にこそ、大きな夢を持ってください。そして、その夢を語れる情熱を持ってください。
皆さんはどんな高校生活を送りたいですか。どんな大人になりたいですか。どんな未来を生きたいですか。
未来は「今」の積み重ねで作られていくもの。一瞬一瞬の「今」を大切にすることが夢に向かって進んでいくということなのです。
公立高校の受験を控えている皆さん、体調を万全に整えて頑張ってください!
桐蔭学園高等学校
校長 岡田直哉
mail koho@toin.ac.jp
TEL 045-971-1411(代表)