桐蔭学園高等学校は2018年4月に新たに入学する生徒から男女共学となります。また、2019年4月には中等教育学校が男女共学化の予定です。
大きな学校再編成の背景にあるものとは―。岡田直哉校長のインタビュー、3回連続掲載の第2回目です。
―外進生は3年間、内進生は6年間を桐蔭学園で過ごします。どのような学校生活になりますか
桐蔭学園以外の中学校から本校に入学してくる生徒を、私たちは外進生と呼んでいます。桐蔭学園中学校から進学してくる生徒は内進生と呼んでいます。
来年の4月からは、外進生と内進生たちのホームルームやカリキュラムを完全に分けて、外進生だけで授業を行います。一方、再来年度から入学する中学生は中等教育学校に一本化され、6年間一貫してその集団のなかで過ごしていくということになります。
我々は、6年間、3年間というそれぞれのシステムの中での教育プログラムを構築しています。例えば、アクティブラーニング型授業のプログラム、キャリア教育のプログラム、そして探究のプログラム、これが3つの柱になりますけれども、6年間と3年間のそれぞれのプログラムを組みます。したがって、学びの内容も一緒にすることはできないため、完全に分けたプログラムを組むことになるのです。
また、先取り授業をしている内進生と、3年間という短い期間で進度を合わせて一緒に学んでいくのは難しいのではないかという声も聞かれました。来年の4月に入学する外進生は、皆同じスタートラインから3年間を過ごすことになります。
―クラブ活動の形態も変わっていくのですか
これは、各クラブによって活動形態は異なるので、一概には言えないのですが、現時点での計画では、文化部の活動は基本的に男女一緒に行う予定です。運動部については、組織は一緒で基本的に男女別チーム体制で行います。活動場所などについては各クラブによって異なってきますので、今後の予定を公式サイト等でしっかりと皆さんにお伝えしていきたいと思います。
―桐蔭で学ぶ魅力とは
私自身、桐蔭学園の出身であり、生徒時代からクラブ活動や行事などで生徒がマネージメントする機会が多く、クラブ活動の中でも生徒同士で様々な事項を決定したり、対外的な活動を通じて折衝したりする機会がありました。
学園祭でもそのような機会が多々ありました。新しい高等学校をスタートさせる時にもそういった機会をより多く設けようと思っています。例えばアフタースクール(放課後の多様な活動)において、生徒自身が企画したものを2年間ないしは3年間探究できるような場面を設定したいと思っています。
また、探究の授業(授業名は「未来への扉」)においても、自分で決めたテーマに沿って様々なことを研究する機会を設けようと思っています。桐蔭学園で学ぶ魅力は、自分自身で興味あるテーマについて自分自身の意思で学んでいけるというところにあります。
また、桐蔭学園ではキャリア教育を非常に重視しています。キャリア教育とは「自分自身の夢を見つける学び」と捉えています。まず自分自身を知ること、そして世界を知ること、そして自分自身と世界との関連性を理解すること、これによって自分の夢が何なのか、そしてその夢に向かって、どういうことをしていけばいいのかがわかります。桐蔭ではそのようなキャリア教育を展開していますので是非期待してください。
―桐蔭学園を志望する中学生へのメッセージを
受験まであと約5か月となり、これから大変な時期を迎えることとと思います。しかし、どんな場面でも勉強する楽しみを失わないでほしいと思います。私がよく生徒に言うのは、勉強するということは知らなかったことを知ることであり、今まで分からなかったことがわかることであり、「ああそうだったのか!」という感動を得られるものである、ということです。
ですから勉強するということは新しいことを知り、分からなかったことが分かるという感動を味わうことだと考えれば、どんなにつらい時も乗り越えられるはずです。大変だと思いますが、感動する姿勢を持ってほしいと思います。
桐蔭学園も今、教育改革を行っています。「新しい進学校のカタチ」を作っています。みなさんの培った夢を桐蔭学園で実現できるように私たちもサポートしていきます。
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