11月3日(金・祝)に、桐蔭学園「第九の会」が行われました。この第九の会は、管弦楽団・合唱団ともに本校に在籍する生徒を主体として構成していて、これに保護者や卒業生などのご協力によって創られているのが特徴です。
この演奏会は1988年に建設されたシンフォニーホール(当時はメモリアルホール)の完成記念演目の一つとしてベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」を演奏したことに始まります。
以来、「第九の会」は多くの方に支援され、今回で記念すべき30回目を数えることとなりました。
今年の管弦楽団は、6月のオーディションを経たメンバーで構成されています。今年のコンサートマスターは中等6年の東九龍くんです。東くんはプログラムの「演奏会を迎えて」に次のように意気込みを語っています。
オーケストラでの演奏は、ひとりでは決して完成することはなく、また全員で合奏の練習さえすれば完成するわけでもありません。その両方をバランスよく行ってこそこの楽曲は「完成」に近づきます。この演奏会に向けて、個人練習はもちろん、パート内での練習、そして指揮者の田部井先生との合奏練習を繰り返し、「完成」に近い状態にしてきました。本日の演奏が、皆様に「歓び」を与えることができたら幸いです。
プログラムは、第九の会管弦楽団・合唱団によるベートヴェン作曲の「交響曲第九番」をメインに、学園保護者によるコーラス団体「桐響会」、そして「混声合唱部」の発表が行われました。
Ⅰ部では、桐響会により「Ave verum corpus」、「女声合唱とピアノのための「子守唄・子守唄よ」より「子守唄・子守唄よ」、そして「見上げてごらん夜の星を」が披露されました。
Ⅱ部の混声合唱部は、「The Battle of Jericho」、「明日はきっといい日になる」、混声合唱とピアノのための「イーハトーボ農学校の春」より「生徒諸君に寄せる」を歌いました。
Ⅲ部は第九の会管弦楽団・合唱団によるベートヴェン作曲の「交響曲第九番」。第1楽章と第4楽章を演奏しました。
指揮田部井剛、ソプラノ佐々木典子、アルト永井和子、テノール川上洋司、バリトン福島明也の各氏を迎え、管弦楽団、合唱団が一体となり、シンフォニーホール全体に荘厳な響きが広がりました。
アンコールは「第九の会」30回を記念して学園歌1~4番を演奏しました。フルオーケストラによる校歌の演奏・合唱は大きな感動を呼びました。
また、「第九の会」には多くの卒業生が参加しています。「第九の会」の歴史を紡いできた多くの卒業生たちが、それぞれの道で活躍しながら毎年この会に帰ってきてくれることは、何よりも嬉しいことです。
今後とも「第九の会」へのご支援をよろしくお願いいたします。
また、「第九の会」に出演した各クラブの定期演奏会は以下の日程で実施予定です。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
●混声合唱部
平成30年3月26日(月)14時00分より 桐蔭学園シンフォニーホール
●男子吹奏楽部
平成30年3月29日(木)14時00分より 桐蔭学園シンフォニーホール
●女子弦楽部
平成29年12月26日(火)17時30分より 青葉公会堂
●女子吹奏楽部
平成29年12月26日(火)14時00分より(15時30分終了予定) 桐蔭学園シンフォニーホール
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