11月12日(土)、13日(日)に開催される「アクティブラーニング公開研究会2016【受験生・在校生の保護者の方を対象とするイベントではありません】」に向けて、各教科では研究授業が活発に行われています。
研究授業とは、同教科、他教科の教員が授業を見学し、その後にワークショップを行って授業についての意見交換、改善点の共有を行うものです。
今日は高校男子部1年の英語の授業で研究授業が行われました。担当は牧美紀教諭で、11月のアクティブラーニング公開研究会でも公開授業を行う予定です。
牧教諭の研究授業は、公開研究会に合わせて「ロボットと人間社会」についての英文をテーマとした内容でした。英語科だけでなく、他教科からも多くの教員が授業を参観しました。
桐蔭学園のアクティブラーニング型授業では「個⇒協働⇒個」のサイクルを重視しています。生徒が個々で活動する時間帯と、グループで活動する時間帯のバランスを考えながら授業を構成するということです。今回の研究授業では、個々に課題に取り組む時間、3人でのグループワークの時間、そして発表の時間がありました。
「個」の活動は、英文の内容をキーワードを拾いながら読解する問題でした。決められた時間内で英文の内容を把握し、要点を列挙します。次の「グループワーク」の時間では、お互いに英文の内容を英語でメンバーに伝えます。「発表」の時間では、グループワークで得た情報を前に出て発表し、全員で内容の確認をします。その後、牧教諭が英文を解説し、生徒たちは内容についての理解を深めます(このパートは「個」の活動です)。
授業の後半ではロボットと人間社会に関する発展的な課題に取り組み、ここでも「個⇒協働⇒個」のサイクルで授業が展開されました。
そして、授業の最後には「ふり返り」を行います。その日の授業で新たに学んだこと、印象に残ったことなどを記録していきます。また、その記録に教員がコメントすることもあります。
授業後には参観した教員たちでワークショップを行い、授業の良かった点、改善すべき点などについて話し合いました。このワークショップでもグループワークを行い、お互いの意見に耳を傾けることで新たな発見がいくつもありました。
ワークショップ終了後、牧教諭は「他の教員のから色々な意見を聞けて、自分では意識していなかった点に気付くことができました。今日の研究授業を経て、公開研究会に向けてより良い授業にしていきたいと思います。生徒たちが真剣に取り組み、英語の理解力も上がってきているので、手ごたえを感じました」と話していました。
現在桐蔭学園では「アクティブラーニング公開研究会2016」に向けて、研究授業や模擬授業等が盛んに行われています。
アクティブラーニング型授業を取り入れて2年目ですが、まだまだ教員も試行錯誤の連続です。公開研究会ではその試行錯誤の過程も踏まえて、学びと成長を見据えたアクティブラーニング型授業を教育関係者の方々にお見せできるよう今後も研究を重ねていこうと思っています。
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