11月12日(土)、13日(日)に開催される「アクティブラーニング公開研究会2016【受験生・在校生の保護者の方を対象とするイベントではありません】」に向けて、各教科では研究授業が活発に行われています。
研究授業とは、同教科、他教科の教員が授業を見学し、その後にワークショップを行って授業についての意見交換、改善点の共有を行うものです。10月21日にレポートした英語科に続き、国語科の取り組みをレポートします。
今日は中学校男子部2年の国語の授業で研究授業が行われました。担当は松永和也教諭です。
松永教諭は7月にお届けしたインタビュー記事でもアクティブラーニング型授業に対する熱い思いを語っていました。11月のアクティブラーニング公開研究会でも公開授業を行う予定です。
前回もお伝えしたとおり、桐蔭学園のアクティブラーニング型授業では「個⇒協働⇒個」のサイクルを重視しています。
今回の研究授業では、「素顔同盟」という文章をメイン教材に、生徒が個々で活動する時間帯、ペアで活動する時間帯、そして4人のグループで活動する時間帯がありました。また、授業の半分の時間は教員ではなく生徒が司会を行いグループ活動や議論内容の整理を行なっていました。
4人グループでの活動では、「ロイロノートスクール」というアプリを使って他の班の意見を読んだ上で、お互いに役割を分担して意見を交換し、どの班の意見に最も納得できるか、という観点で投票を行うといった活動を行いました。
最も票を集めた班の発表者は、前に出て電子黒板を使って自分の班の主張を述べました。
友人が前に出て自分の考えを堂々と述べる姿を見る生徒の表情は真剣そのもの。今回の題材のテーマの1つである「自分と他者」について深く考えを巡らせている様子でした。
授業の最後には「ふり返り」を行います。その日の授業で感じたことを記入し、松永教諭がそのいくつかを紹介して授業のまとめとしました。
授業終了後、松永教諭は「今回は話し合いの質を高めるために『説得から納得へ』をキーワードに取り組みました。納得度の高い結論を出すためには、多数派意見の論理性を担保することと、少数派意見が指摘する課題の解決策を考案することが大切だと考えています。そして、その議論に生徒全員が参加している意識を持ってもらうために司会も生徒に任せ教員はできるだけ口を挟まないようにしました。主体的・対話的で深い学びの一つの具体的な形をお示しできれば嬉しいです。」と話していました。
桐蔭学園では11月12日(土)、13日(日)の「アクティブラーニング公開研究会2016」に向けて、生徒と教員が一丸となって授業の研究、改革に取り組んでいます。アクティブラーニング公開研究会では、その成果の一端を教育関係の専門家の方々にお見せできればと思っています。
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