3月18日(土)に、中等教育学校の1年・2年生を対象に「グローバルプログラム」が開催されました。これは、中等教育学校の模擬国連部が主体となり、ひとつの議題について国際的な視野から話し合い、自分たちなりの解決策を考えてみようというプログラムです。
実際の模擬国連部の活動では、参加者はどこかの国の大使となり、議題となる問題についてどのような課題があり、どのような政策を採っているのかを話し合います。同時に、他の国がその問題についてどのような対応をしているのかもリサーチして本番の会議に臨みます。
今回は、初めてこのような活動に取り組むということもあり、基本的な国情報は、中等4年の先輩が準備してくれました。当日は、「イギリス大使さん」、「ケニア大使さん」など大使として呼び合い、それぞれの国益や国際益などを踏まえて活発な議論を交わしていました。
さて、今年の議題は「2017年の国際年の設定について」でした。国際年とは国連がその年に重点的に解決をはかりたい問題を「国際◯◯年」という形で全世界に呼びかけるもので、国連総会で採択されます。ちなみに2016年は「国際マメ年」でした。
今回のプログラムでも、冒頭で一人ひとりが自分の国で解決したい問題を述べ、その後同じような主張を持つ国同士が集まり、3つから4つのグループを形成しました。
「世界情勢の安定」、「環境保護」、「資源依存からの脱却」など色々な問題が挙げられました。最終的には全ての大使が集まり、それぞれの主張を取り入れながら、全世界共通の目標を掲げるべく白熱した議論を交わしていました。
約3時間に及ぶ白熱した議論の末に採択された2017年の国際年は「世界をきれいにする年」でした。
会議後の参加生徒の感想には、
「意見が異なる人との話し合うことは難しいな、と感じました」
といったものや、
「意見がまとまったときには大きな達成感を得ることができました」
「自分の意見を他人に聞いてもらうことが楽しいと感じました」
と、お互いに意見を交わし合うことで得られる達成感や喜びを話してくれた生徒もいました。
最初は手探りで話し合いをしていた参加生徒ですが、日頃からアクティブラーニングに取り組んでいるためか、主張を述べたりグループで意見をまとめたりするのが非常にうまく、会議を運営している上級生も感心していました。
このように生徒たちが活発に意見を交わし合う機会を今後も大切にしていきたいものです。
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