7月1日(土)、中等教育学校後期課程生徒会とJSBN(日本学生社会人ネットワーク)によるコラボレーション企画、「未来構想プロジェクト」が行われました。
「未来構想プロジェクト」とは、高い志と情熱を持つ「学生」「社会人」の方々や、各業界の超一流の社会人の方々をお招きして、「激動の時代の日本」を生き抜くための「知恵」と「強さ」と「しなやかさ」を体感する「出会いの場」です。
JSBN(日本学生社会人ネットワーク)は、日本を元気にしたい学生、社会人が世代・バックグラウンドを超えて「出会い」や「学び」の場でつながり、日本を活性化する『出る杭を育てる』ことを目的として、2012年7月に設立された団体(JSBNウェブサイトより)です。
桐蔭学園中等教育学校では、生徒会スタッフとJSBNが協力して平成27年度に、主に4・5年生を対象としてこの「未来構想プロジェクト」という企画を立ち上げました。今回で5回目の実施となります。
始めに、参加者全員で視聴覚教室に集合し、代表の真坂淳氏を含むトークセッション「激動の時代を生き抜く」が行われました。トークの中では、社会の最前線で働いている現状、その楽しさとやりがいを語ってくださいました。
社会の最前線で活躍する大人たちの言葉に、生徒たちのまなざしはみるみる真剣になっていきました。
その後、生徒たちとJSBNのメンバーたちが各教室で7~8人のグループとなって、様々なトピックについてディスカッションをしました。まず生徒たちは自己紹介をしましたが、途中講師の方々から「将来はどんなことをしたい?」「今どんなことを頑張っている?」と質問が投げかけられます。
生徒たちは質問に対して自分の言葉で表現しようとします。このやり取りは周りで聞いている生徒たちにとっても刺激的であったようで、他人の質問も自分のことのように真剣に考えている様子でした。
また、講師の方々からは「自分らしい生き方」とはどのようなものか、またそれを実現するために普段どのようなことを意識しているかを話してくださいました。ディスカッションは次第に熱を帯びて、どのグループも活発にお互いの意見や考えをぶつけあっていました。
ディスカッション後、再び全員が集合し、ディスカッションで感じたこと、学んだことを発表しました。生徒たちは
「講師の方が『なぜ人の目を恐れるのか。失敗することはたしかに恥ずかしい、怖いと感じることもあるかもしれない。でも、どこかでそれを乗り越えていかなくてはいけないのではないか』と話してくださったことが印象に残りました」
「『自分たちは若いんだ。若いってすごいことなんだ』と感じました。今自分たちが持っている若い感性を大事にしていこうと思った」
といった感想を述べました。
司会者から「前に出て自分の意見を発表したい人は手を挙げて」と水を向けられると、何人もの生徒が積極的に挙手をして自分の意見を堂々と述べていました。
真坂代表は「他校でも同様のプロジェクトをしているが、こんなに積極的な生徒たちは見たことがない」と褒めてくださいました。
また、ディスカッションに参加した講師の方からも、
「いい意味で鈍感になってほしい。海外留学をした際に、友人たちはみな自己肯定感が高く、自信を持って発言や行動をしていた。それを見て感じることがたくさんあった」
というお話もありました。
JSBNの真坂淳代表は、この「未来構想プロジェクト」の狙いをこう話しています。
「このプロジェクトの講師の方々は、人として前向きに、本気で向き合っている大人です。今日の出会いをきっかけにして、自分の人生をどうデザインしてしていくかというイメージを持ってもらえたら嬉しいです。講師の方々は必ずしも完成形でなく、むしろ現在進行形。ただ、志を高く持ち、おのおのの世界で一生懸命取り組んでいる生き生きとした大人です。そのような方との触れ合いを通じて、何かを感じ取ってもらえたらと強く願っています」
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