10月11日(水)に、高校男女1年・中等4年を対象に、恒例の主権者教育講演会が行われました。
今回講演に来てくださったのは、本校の卒業生で岡山大学非常勤講師の田中雅子先生です。田中先生は細川護煕元首相の政策担当秘書を務められた経験をお持ちです。
講演では、田中先生が政治の世界に関わるようになった経緯から始まり、秘書時代に感じた政治家の実像や1990年代の政治状況、そして18歳、19歳という若い世代が政治に積極的に関わる意義について話してくださいました。
昨年選挙権年齢が変更され「18歳選挙権」がスタートしました。昨年の参議院通常選挙、そして今年7月の東京都議会議員選挙や横浜市長選挙において、多くの高校生が参加しました。これからの政治を担う若い世代が、どのようにして政治に関わっていくかについて語っていただきました。
2年後には選挙権を持つ生徒たちにとって、自分自身で考え、判断し、一票を投じる行動をとるとはどのようなことなのか。そして「主権者」として政治に向き合うとはどのようなことなのか。田中先生の話は生徒の心に大きく響きました。
講演後に行われた「ふり返りシート」から、生徒の所感を紹介します。「ふり返りシート」とは、本校のアクティブラーニング型授業などにおいて、最後にその日の学習内容や疑問点などを書く復習用教材の総称です。
・将来世代の声をしっかりと政治に反映させるべきだと思った。そのためには若い世代が政治に興味を持たないといけないと思った。
・教科書はメディアでは知ることができない政治の裏側を聞くことができ、いい経験になりました。
・これから高齢者が増えていき、自分も高齢者になる時が来るのだから、常に社会保障について目を向けていかなければと感じた。
・現在は圧倒的に高齢者の投票率が高い。若者の世代の声を政治に反映させることが大切と感じた。
・10代の投票率がそこそこ高いのは政治を真面目に考えている証拠だとは思うが、これから先も続くのだろうか。
・講演の中(の質疑応答で)で先生や生徒の個別の意見を聞くことができ、政治に対する自分の意見をより深めることができました。
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