たくさん紹介してきたこの名作シリーズも今日で10作品目、そして今日で最終回です!最終回の今日は日本が舞台の本をご紹介します!松尾芭蕉の書いた「おくの細道」です。
この本は、江戸時代の俳人(俳句を作る人)であった松尾芭蕉が150日間かけて日本をめぐり、その各地で感じたことを文章や俳句にして残したものです。何日にどこに行った、ということなどもわかるので、読んでいると一緒に旅行している気持ちになれるかもしれません。実際にこのコースをめぐっている人などもいるそうですよ。
松尾芭蕉の有名な俳句に、「古池や 蛙(かわず)飛び込む 水の音」という俳句があります。奥の細道の中にも有名な「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」なども載っています。どこかで聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
そんな名句を残した松尾芭蕉ですが、実は忍者だったのでは……という説があります。松尾芭蕉のたどったコースはなんと2400㎞もあるそうです。150日でそれを回るには、毎日16km以上歩かなくてはいけません。一日も休まず、山道でも気にせずに150日間毎日です。当時45歳くらいだった松尾芭蕉がそんなに元気に歩き回れるのか?そして、不自然に長い期間泊まっていた場所があることから、忍者としてその場所を調べていたのでは……。なんていうように考える人がいるそうです。本当かどうかはわかりませんが、忍者の書いた本かもしれない、と思うとまた違った読み方ができますね。
ただし、興味が出て読みたい!と思った人、残念ですが元の本はかなり内容も難しいので、原本をそのまま読むのはたぶん大変です。小学生向けに漫画だったり図解だったりしながら説明してくれている本がたくさん出ているので、最初はそちらを見ることをお勧めします。読んでみて面白いな、と思ったら、中学生や高校生になってから、ぜひ元の本も読んでみてくださいね。