投稿者「toin-principal」のアーカイブ

桜「定点観測」

新緑① sakura1 こっち! sakura2

413日のこのブログにおいて、学園内の桜について触れました。右側上段・下段の写真は、それぞれその際にアップしたものです。

 左側上段・下段の写真は、それから約1ヶ月後となる本日(511日)のものです。

 いわゆる「桜の名所」の桜もたしかに美しいのですが、私は普段見慣れているところに咲く桜にこそ魅力を感じます。その桜の、他の季節における「顔」を知っているからです。

 美しい花をつけているのはわずかな間、その後花は散り、葉桜となります。やがて葉が枯れ落ち、冬にはごつごつした枝だけの姿となります。この周期を見ているからこそ、満開の桜がひときわ美しく感じられるのです。

 このように「定点観測」をしてみることで、来春の桜の花がひときわ美しく感じられるかもしれません。

 クラブ活動の大会や課外活動で成果をあげた生徒たち、あるいは大学受験で希望を叶えた生徒たちは本当に輝いています。私たち教員は、彼ら彼女らがそこに至るまでにどれだけ努力を重ねてきたかを知っています。いわば「定点観測」をしてきているのです。

 だからこそ感じることのできる輝きなのだと思います。

 

学年合同授業

DSC03019DSC03031

本日は、中学男子部の技術(情報分野)の授業で行われた学年合同授業の様子を紹介します。

 2年生が1年生の授業に出向き、グループワークの中で先輩としてのアドバイスを与えたり、レクチャーしたりするものです。

 本日の課題は「iPadの使い方の目標を掲げよう」。

 本校では中学1年次から全員がiPadを持ち、日常の授業や授業外学習、資料作成などで活用しています。そのため、この時期に節度あるきちんとした使い方を身につけておく必要があります。

 2年生はiPad使用者としても1年先輩。この1年間でうまくいった点、うまくいかなかった点について自分たちの経験に基づいて後輩に伝えていました。

 この年代の生徒たちは、ともすれば私たち教員に言われるよりも、上級生に言われた方が心に響くことがよくあります。事実、今回のように先輩が経験に基づいたレクチャーをしながら作った目標は、どれも具体性のある良いものになっていました。

 本校の「ICT教育」は、このようにスタートしています。

DSC03029 DSC03022

 

朝の1分間スピーチ(中等5年)

DSC03016 DSC03014

本校ではアクティブラーニング型授業の本格導入に伴い、「朝の1分間スピーチ」を行っています。

 本日は中等教育学校5年A組の朝のホームルームにお邪魔し、その様子を見てきました。

 今年度の目標──「勝ち」にこだわる

バドミントン部に所属する僕は、部活においても勉強においても、負けても何も感じない自分がいることに嫌気がさしていた。今年度はそんな自分と決別し、「勝ち」にこだわる1年にしたい。

 毎日1人ずつ、ある「お題」について自分の考えを1分間でスピーチするこの企画。話し手が「自分の考えをまとめる」「皆の前で発表する」だけでなく、聴き手の「聴く姿勢を作る」点でも大きな効果があります。

 スピーチの後には、話し手に対してコメントカードをクラス全員が記入。このコメントカードには、話し手に対する共感や励ましの言葉などが記されることが多く、クラスの一体感の醸成にも一役買っています。

 社会に出てからも力強く生きていける桐蔭生になってほしい──これが私たちの願いです。

 

第一志望宣言

第一志望宣言

今年の高校3年(男子部・女子部)・中等6年では、生徒全員に「第一志望宣言」を書いてもらっています。

年度の始まりに際し、自分の第一志望大学を保護者の方をはじめ、担任の先生や学園の先生に広く宣言することで、自覚を深めることを第一のポイントとしています。

写真では見づらいかと思いますが、プリント左サイドには自分の第一志望大学(学部・学科)とその入試方式や配点などを、右サイドには本人の志望理由と保護者の方からのメッセージを書くようになっています。

実はこの「第一志望宣言」のもう一つのポイントは、この右サイドにあるのです。

思春期の只中にある高校生、将来の夢について保護者の方と語り合うことを照れくさく思うもの。この右サイド、両者の「往復書簡」としての役割を担っているのです。

「目標校を目指し、成し遂げ、その先の人生も楽しんでください!君ならできる。どんな時でも○○(お子様の名前)の応援部長です」 

Luck is no accident!! 人生には運・不運がつきものだが、夢と希望(志望)を持ちつづけたものが運に導かれます」

「母としては、厳しい中がんばる姿がまぶしく、また、ちょっとうらやましいです。どうか逃げずに挑戦して、自らを高めてください」(運動部との両立を頑張っているお子様へ) 

お子様に向けてのこのようなメッセージを拝見すると、全てのご家庭にしっかりと寄り添っていく学校でありたいとの思いを新たにします。

 

授業参観

DSC03007 DSC03003 DSC03005

本日は中学校(男子部・女子部)および中等教育学校前期課程において、保護者の皆さまに授業を公開する授業参観が実施されました。

 本校では2年前から「アクティブラーニング型授業」を本格的に導入しています。

 アクティブラーニング型授業とは、従来の一方通行的な講義型授業に、書く・話す・発表する等の活動を取り入れて展開する授業のことです。

 知識基盤社会に生きる私たちにとって、知識や技能だけでなく、知識を操作する能力(活用や探究、問題解決)や知識を介して他者や集団で活動する能力(ディスカッション、プレゼンテーション)もまた大切です。

 このような能力を醸成するため、導入3年目となる今年は、全学年でアクティブラーニング型授業を展開しています。

 本日の授業参観は、日常の授業の様子やお子さまの学校生活の状況をご覧いただくことはもちろん、ご覧いただいた授業に対するご意見やご感想をいただき、私たちの今後の授業運営に活かしていくことをねらいとしたものです。

 保護者の皆さまと私たち教員が協働して生徒の「学び」を深めていく──そんな学校でありたいと願っています。本日のご来校、まことにありがとうございました。

 

 

運動会(中等教育学校前期課程)

ファイル_000 ファイル_001 ファイル_002 ファイル_003

昨日(5/1)、中等教育学校前期課程では「第3回運動会」が行われました。

 3学年合同で、A組からD組までクラスごとの縦割りチームで対抗する形式です。ちなみに各クラスのチームカラーは、A組=赤、B組=青、C組=黄、D組=緑となっています。

 9:00ちょうどに晴天の下で開会式。順調に競技が進んでいきましたが、午後のプログラムの最中に雲行きが怪しくなってきました。安全を考慮して早い段階で中止に(生徒たちが教室に入った直後に雷&大雨となりました)。

 途中中止となり残念でしたが、生徒たちは元気に競技に臨み、応援していました。各クラスの団結も一層深まったことでしょう。

 実施できなかった競技は、5/6土曜日の4時間目に短縮バージョンで実施する予定です。

 この行事は生徒の企画・運営によるPBL(Project-Based-Learning「プロジェクト型学習」)の一環として始めたものです。昨年の10月から運動会実行委員会を組織し、生徒たちは議論を重ね、種目の選定からルール作りや運営全般まで、精力的に準備を進めてきました。

 企画・運営を担当した先輩たちの姿を見た1、2年生には、ぜひとも「自分たちの運動会」を創り上げてほしいものです。