投稿者「toin-principal」のアーカイブ

新入生歓迎会(クラブ紹介)

4/16(土)、新入生歓迎会(クラブ紹介)が行われました。A・B棟(高校共学1、2年)の様子をお伝えします。

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コロナ前まではシンフォニーホールで文化部を中心としたパフォーマンスを行っていたのですが、今回は感染防止の観点から各教室を中心とした発表となりました。

器楽部では楽器の体験演奏を。上級生が丁寧に教えていました。

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ユニフォーム&プラカードで必死の勧誘です。

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各クラブのブースでは、関心を持ってくれた新入生に説明し、氏名を書いてもらいます。

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今回は感染防止対策をとりながらの実施となったため、コロナ前ほどの盛り上がりまではいきませんでしたが、それでも十分に活気あるイベントとなりました。

何よりも生徒たちの笑顔(マスク越しではありますが)が印象的で、さながら「ミニ学園祭」のよう。私(岡田)も十分楽しませてもらいました。

今年度はたくさんの生徒たちの笑顔が見られることを願っています。

 

新学期が始まりました

4/8(金)、いよいよ新学期の始まりです。春休みを終えた在校生たちが登校してきました。

高校共学2年では、クラス替えがありました。3コース別に新しいクラス名簿を掲示しましたが、すでに数日前にClassiを通じてお知らせしてあったためか、生徒たちは落ち着いています。

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年度初めの始業式です。コロナ禍の中では全体で集合することはせず、各教室で私(岡田)の講話動画を視聴する形で行っています。

「奇跡とは起こらないことではなく、起こること。そして奇跡を起こせる人というのは、地道な努力や集中力を基盤とした想像力を有する人である。想像力という『力』を育てよう」という趣旨の話をしました。

生徒たち、受け止めてくれたでしょうか。

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新しいクラスでのホームルームです。最初はやはり緊張気味…。

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その後、自己紹介カードを書いたりコミュニケーションゲームをしたり。各クラスでのさまざまな企画を楽しむうち、だんだんとうちとけていきました。

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委員会決めの様子。

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新年度初日のテーマは、新しいクラスメイトとたくさん話して「安心の居場所をつくる」こと。これから遠足やスポーツ競技会、学園祭等さまざまな行事がありますが、ホームルームはその諸活動の基盤となるものです。生徒たちが仲を深め、桐蔭学園での学びの土台となるよう願っています。

【校舎内から望む桜】

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入学式

この4月より、中等教育学校の校長が玉田裕之に交代いたしました。私(岡田)は新たに中等教育学校・高等学校の統括校長に就任、また引き続き高等学校の校長を務めることになります。今後とも変わらぬご厚誼のほど、よろしくお願いいたします。

こちらのブログでは、高校の話題を中心にお伝えします。

さて、4/6(水)は高校の入学式が行われました。学園は新入生歓迎ムード一色となっています。

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入学式までには散ってしまうのではないかと心配された学園の桜もご覧のとおり。なんとかもってくれました!

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高校入学式は3コースごとに時間差で行われます。9:00スタンダードコース、12:00アドバンスコース、15:00プログレスコースとなっています。

下の写真は新入学者発表の様子。担任の先生が一人ひとりの氏名を読み上げ、その場で返事をして立っていきます。スタンダード229名、アドバンス482名、プログレス196名の新入生がこの日を迎えました。

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私からの校長告辞です。

「新型コロナウイルスをはじめとする現代の諸問題を解決するためのエネルギーは、私たちの、そして皆さんの夢だと信じています。未来はたった今から作られていきます。皆さんはどんな未来を生きたいですか。それをこの桐蔭学園で、一緒に探していきましょう」

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続いて溝上理事長からの祝辞です。

「たとえば野球において、『ここで自分が打たなければ負けてしまう』という場面を想像してみてください。どんな物事においてもこのような緊張感を持って臨めば、必ず自分の力になります。変化の激しい時代をしっかりと歩んでいける力を、この桐蔭学園で培ってください」

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各コースの代表生徒による「誓いの言葉」。

これから始まる新しい生活への期待、将来に向けての希望、そしてその希望を実現するべくこれからの学校生活を充実したものにしていく決意を語ってくれました。頼もしい限りです。

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式後は、新井学年主任から担任教員を紹介していきました。

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桐蔭学園高等学校第59期生として入学した皆さんへ。

新しい生活を前にして、今皆さんが抱いている期待と不安とを、私たち桐蔭学園はすべて受け止めます。皆さんの高校生活が充実した楽しい3年間となるよう、私たちはできるかぎりのサポートを惜しみません。ですから、どうか全力で飛び込んできてください。

あらためて入学おめでとうございます。

 

花冷え

今日は3/29(火)、桐蔭学園の桜はちょうど見ごろ。ただ、昨日までの暖かさとは打って変わって花冷えとなっています。

春の陽光のもとでの桜はもちろん美しいのですが、今日のような曇天の下での桜も、その淡い色合いが控えめな風景を生み出し、また趣深いものです。

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「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」──この世に桜というものがなかったならば、春における人の心はどれだけ落ち着いたものであったろうに──桜の美しさ、素晴らしさを逆説的に詠んだ在原業平の有名な歌です。

私はこの季節になるとこの歌を思い出します。「平安期の古代人も私たちと同じ心境になったのだな」と思うと、千年の時を越えて強い共感を抱くのです。

「春は桜のせいでどうもソワソワして仕様がない」──この歌をくだけて解釈すればこのようになるのでしょう。私のここ何年かの「ソワソワ」感はもっぱら「この桜、入学式までもつかな」というものです。以前と比べて桜の見ごろは確実に早まっているようで、例年4/6前後に行われる桐蔭学園の入学式のころには残念ながらすでに半分葉桜となっているのが近年の状況です。

近年の見ごろは──そう、ちょうど生徒たちが春休みの期間なのです。「もっとたくさんの生徒や保護者の方にこの桜を見てほしいな」と少々苦々しい思いを抱きつつ満開の桜を愛でることを、ここ数年くり返しています。

 

卒業式(高校共学)

3/17(木)、高校共学の卒業式が行われました。3年前の入学式と同じ、シンフォニーホールが会場です。

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9:30よりアドバンス、12:30よりスタンダード、15:00よりプログレスと、3コースごとに開催しました。アドバンス348名、スタンダード203名、プログレス200名が晴れて卒業の日を迎えました。

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卒業証書の授与。各クラスの担任の先生の呼名に、その場で起立していきます。感染防止のため、返事をすることはありませんが、卒業生たち、大変立派な態度でした。

最後に各クラスの代表が全員分の証書を受け取ります。

【アドバンス】

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【スタンダード】

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【プログレス】

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私(岡田)からの告辞。

「『夢を語れる情熱を』──私が皆さんにずっと伝えてきたことです。夢というものは、決してはじめからあるものではありません。感動を積み重ねていくことで、やがてそれが夢へと成長するのです。そして夢は、語ることで一歩ずつ近づいていけるものなのです」

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続いて溝上理事長からの祝辞です。

「『自分の考えを聴いてくれる学びの友を見つけよう』──自分の考えを他者に伝えることによって、それまで散らばっていた自分の思考がまとまっていきます。『人を誉めよう』──人を誉めることで、自分も他者から認められることになります。この2つをぜひ覚えておいてください」

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最後は卒業生代表による謝辞です。

アドバンスコース代表は、中島潤一郎さん。

「この世の中に『絶対』などということはありません。感染症の流行や戦争の勃発、今まで当たり前だった人との交流や平和というものが実は『絶対』ではなかったのです。しかし大切なことは、『絶対』を目指すことなのではないでしょうか。実りある将来に向けて、私たちは今日からそれぞれの道を歩みはじめます」

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スタンダードコース代表・藤田紅葉さんです。

「高1次に経験した数多くの楽しい行事。コロナ禍の今ではそれも叶いません。当たり前だと思っていた日常生活が、実は脆いものであったことを私たちは痛感しました。しかし、それを乗り越えた私たちは、強くなれたような気がします。桐蔭学園で培った自ら考え判断し行動する力で、これから先の人生を歩んでいきます」

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プログレスコース代表は、久松海人さん。

「私たちは、何気ない日常というものは、周囲の多くの方々の支えによって成り立っていたのだということを学びました。ますます複雑多様化していく中、たとえ社会がどのように変容しようとも、人と人とのつながりを重んじ、人間らしくふるまうその先に、自らの夢を実現し、社会に貢献できる人となるよう努力する所存です」

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卒業生の皆さん。

桐蔭学園での3年間は、人生100年と言われる時代にあって、ごく短い時間だったかもしれません。しかし、その人生の基盤を作る、大切な3年間でもあったはずです。変化の激しい社会を生き抜くため、桐蔭学園で培った「しなやかさ」をもって、新しいステージへと羽ばたいていってください。

今や6万人に迫る桐蔭学園卒業生の仲間入りをする皆さん。社会で活躍する多くの卒業生たちが、皆さんを歓迎してくれるはずです。

あらためて、卒業おめでとう。

 

卒業式(高校女子部)

3/12(土)、高校女子部の卒業式が行われました。心躍らせながら臨んだ中学入学式と同じシンフォニーホールが会場です。あれから6年、時の経つのは早いものです。

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卒業証書の授与。担任の先生が一人ひとりの氏名を丁寧に読み上げ、その場で起立、最後にクラス代表が全員分の証書を受け取ります。

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続いて皆勤賞・精勤賞の授与です。桐蔭学園小学部から12年間皆勤の3名(倉増怜さん、伊藤里紗さん、髙本英恵さん)。本当に立派です。

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中学校からの6年間皆勤(代表・坂井結さん)、高校での3年間皆勤(代表・菅原もえさん)、3年間精勤(代表・亀田真優さん)の表彰です。皆さんよく頑張りました。

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私(岡田)からの告辞です。

「この世界には、君以外に、誰も歩むことのできない道があります。その道は君の夢へとつながる、たった一つの道です。行き着く先を見失わないよう、君の夢を語り続けよう。夢を語れる情熱を持ち続けよう。桐蔭学園はいつまでも皆さんを応援しています」

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溝上理事長からの祝辞です。

「皆さんが大学に進み、さらに社会に出た時に大切なものは『言葉』に他なりません。自身の思考を言葉によってアウトプットすることによって、それが相手にしっかりと伝わって相互理解につながりますし、何よりも自身の思考を強化することにつながるのです」

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在校生送辞は、三須萌花さん(2年)が務めてくれました。

中学校入学以来、さまざまな場面において先輩方の背中を見て成長してきたこと、そして今後は自分たちがその役目を果たしていく決意であることが語られました。

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最後は卒業生謝辞です。代表は鈴木理紗子さん。

6年間をふり返りながら、思い出とともにそれぞれの場面で学んだことが語られました。6年間を1冊の本に譬え、途中苦しいことや落ち込むことはあっても、「終わりよければすべて良し」というハッピーエンドの人生でありたい、との言葉が印象的でした。

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卒業生の皆さん、人生は日の当たる場所ばかりではありません。日の当たらない場所にいる時こそ、その人の真価が問われます。そんな時には、どうか桐蔭学園での日々を思い出してください。いっぱい笑い合った39期生の仲間を思い出してください。きっと皆さんの心の炎を燃やす燃料となってくれるはず。

皆さんの人生が素晴らしいものになることを願っています。