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第3回 桐蔭マルシェ

4/21(日)、「桐蔭マルシェ」が開催されました。「食とエネルギーの地産地消」をテーマとしたこのイベントも、今回で3回目を迎えました。特に今年は「横浜から能登の復興を応援!」と題して、1月に発生した能登半島地震への復興支援も行いました。

クリエイティブスタジオでのステージ発表は、溝上理事長からのご挨拶でスタート。

ご来賓を代表して、中島隆雄青葉区長がご挨拶くださいました。冒頭、山中竹春横浜市長からのメッセージも読み上げてくださいました。

地元のアーティストの皆さんに交ざり、桐蔭学園からは小学校・中等教育学校のチアダンス、高等学校の器楽部、そして同・ストリートダンス部が登場。それぞれ素晴らしいパフォーマンスでステージを盛り上げてくれました。

大学Ⅰ号館会場では地元の農園さんをはじめ、青葉区の特産品を販売。多くの方々でにぎわっていました。

 

こちらは地元で有名なベーカリー「プロローグ・プレジール」さんによる「キリリンパン」。この日のために作ってくださいました。

前日の土曜日、桐蔭学園の小学生から大学生まで総勢200名あまりで掘った「桐蔭産たけのこ」の販売も。大きいですね。

 

中等教育学校の「みらとび」(=探究)授業で取り組んだ、干し芋を商品化した企画。自分たちで考えたパッケージを売りに、楽しそうに販売していました。

私(岡田)もさっそく3袋ほど購入。おいしそうです。

アカデミウム会場では、SDGsマーケットが中心です。

桐蔭横浜大学・宮坂力特任教授が発明した「ペロブスカイト太陽電池」の紹介コーナー。次世代太陽電池として現在注目されている技術です。

高校・中等の鉄道研究会では、そのペロブスカイト太陽電池を使って模型を走らせていました。相当なスピードが出ており、技術の進歩を感じました。

午後はフェニックスプラザでのステージ発表です。桐蔭学園が誇る2つの音楽サークル、小学校合唱団と高等学校吹奏楽部が登場します。

まずは小学校合唱団から。いつもながらの素晴らしい演奏です。何よりも一人ひとりが感情をこめて表現豊かに歌い上げている点が見事。観客の皆さんも聴き入っていました。

そしてトリは高校吹奏楽部。さすがに人気バンドなだけあって客席は満席、周囲の通路からも多くの方が楽しんでご覧になっていました。

最後は圧巻のパフォーマンス。振り付けあり歌唱あり、観客総立ちで躍らせてしまう技量は大したものです。

この桐蔭マルシェは、学園を挙げて取り組むイベントとなっています。あらためて総合学園としてのメリットを感じる一日となりました。

(ただ、立場上どうしても高校・中等生の活動を中心に見てしまい、このブログ記事もおのずとそのような目線でのものとなってしまったことは否めません、、笑)

 

2年生による「1分間スピーチ」レクチャー(高校1年)

桐蔭学園ではホームルームの時間を利用して、各クラスで「1分間スピーチ」を行っています。あるテーマについて毎日一人ずつ1分間、リレー形式でスピーチしていくものです。

4/20(土)は高校1年生を対象に、2年生が「1分間スピーチ」のレクチャーを行ってくれました。4校時のロングホームルームの時間に、2年生二人一組が1年生の教室に出向いてくれました。

こちらは1年A1組の様子です。レクチャーしに来てくれたのは、2年生の井上潤さん(写真左)と森本里風さん(同右)。

まずは森本さんからスピーチの見本を見せてくれました。この1年間でのさまざまな体験を通じて成長できたことを後輩たちに伝えてくれました。

続いて井上さんです。充実した高校生活を送るためには、クラブ活動に取り組むことが大切であることを強調していました。

1年生たち、先輩からのアドバイスに真剣に聴き入っていました。

スピーチ終了後には必ず拍手をします。

最後に、クラス全員がスピーチした本人に向けて「コメントシート」を記入します。全員からの一言コメントは、当事者にとって大きな自信につながります。

「高校生活を充実させる」──よく言われることですが、具体的に何をすればよいのかわからないという人も少なからずいることでしょう。

大げさに考える必要などありません。毎日を充実させること、これに尽きます。

多くのことに触れ、そのなかで自分が興味関心を持ったことに取り組んでみること。決して食わず嫌いをすることなく。これを心がけていけば、おのずと充実してくるはずです。

今日の先輩たちのスピーチを聴いて、高校生活に向けて何らかのヒントになったのではないでしょうか。

【追記】

教室の後ろで写真を撮っていたところ、最後に私(岡田)も前に引っ張り出されました笑。二人にインタビューしながらの1分間スピーチです。なんとかやり切りました。

 

避難訓練を行いました

4/15(月)、避難訓練を実施しました。授業中に大きな地震が発生したという想定です。

「地震発生」の放送にしたがって、すべての教室で同一の行動をとります。まずは揺れがおさまるまで机の下にもぐり、身を守ります。

次に避難誘導の放送にしたがって、校舎外へと避難します。桐蔭学園では「お・か・し・も」(=さない、けない、ゃべらない、どらない」を徹底しています。

高1・高2の避難場所はラグビー場です。校舎内では「かけない」が鉄則ですが、ラグビー場に入ったら小走りで集合場所へと向かいます。

クラスごとに1列にならび、点呼が終了したらその場に座っていきます。これで集合完了です。大変迅速かつ静粛にできました。

関谷教頭からの講評。

「緊急事態が生じたとき、今日行った訓練と同じ状況であるとは限りません。今日の訓練をベースにして、臨機応変に対応する必要があります。その際ポイントとなるのは、今自分がどこにいて、どこへ向かって避難すべきなのかが瞬時に判断できることです。そのためにも、特に新入生の皆さんは早く桐蔭学園の校舎内外の造りを覚えましょう」

地震や火事といった緊急事態に備え、常日頃から想像力をはたらかせておくことが大切です。「防災意識」とは、つまるところ想像力であると思っています。

 

新入生歓迎会(クラブ紹介)

4/13(土)、桐蔭学園では新入生歓迎会(クラブ紹介)が行われました。入学式から約1週間、新しい生活にも少しずつ慣れ始めたところでの実施。企画・運営はすべて生徒会の手によるものです。

校舎内は新入生の歓迎ムード一色。

高校ではメインアリーナでのクラブ紹介から。各クラブとも工夫を凝らしたパフォーマンスで、新入生の関心を引こうと懸命です。

 

音楽系のクラブなどは中学の頃とはレベルが大きく違い、新入生たちは圧倒されている様子です。上級生のユーモア溢れるスピーチやパフォーマンスに対して毎回大きな拍手が起こり、大変よい雰囲気で進行しました。

 

後半はA・B棟に移動して、教室でのクラブ紹介・勧誘です。

ここぞとばかり、各クラブとも新入生の勧誘に必死です。上級生たちの勧誘の声が響き渡り、校舎内はまるで鵬翔祭(学園祭)のような熱気に包まれています。(ちなみに、私もいくつものクラブから勧誘されました笑。)

教室ではパフォーマンスが行われたり…

楽器体験が行われたり。新入生たちも楽しそうです。

 

新入生の皆さんは、この歓迎会を体験してようやく高校生になった実感を得るものです。上級生たちのレベルの高いパフォーマンスもさることながら、さりげない気遣いやちょっとした立ち居振る舞いに「大人」を感じるのです。

現在の生活を満喫している上級生たちを見て、これから始まる自分の高校生活をイメージしてほしいものです。

 

最後の見ごろに思うこと

この季節はどうしても桜の話題(もしくは桜に絡めた話題)が多くなってしまいますね。

古来、花(桜)を扱った和歌はそれこそ無数にあり、開花を待ち望む気持ちや散りゆく花を惜しむ気持ちを表したもの、あるいは自身の心を花になぞらえて表現したものなど、いかに日本人の心象と深くかかわってきたかがわかります。

先日の大雨&強風では盛大に花吹雪が舞い、一気に散ってしまうのではないかと心配しましたが、桐蔭学園の桜は何とか持ちこたえ、最後の見ごろを迎えています。

【校長室から見える桜】

桜の名所とよばれる場所は数多くありますが、私(岡田)が一番好きなのは桐蔭学園の桜です。それは、1年間ほぼ毎日その姿を見ているからなのだと思っています。

満開時はもちろん、初夏の葉桜から盛夏には青々とした葉が茂り、秋には葉が色づいて冬にはすべて散ってしまう……。このような変化を見てきているからこそ、満開の様子がひときわ輝いて見えるのでしょう。満開時のみを愛でる桜の名所とは一線を画す所以です。

これは生徒たちが成長する姿とも重なります。クラブ活動や委員会活動といった課外活動、あるいは大学受験などで成果をおさめた生徒たちは、みな一様に輝いています。しかし私たち教員は、決してその輝いている瞬間だけを見ているのではありません。そこにいたるまでの彼らの努力の過程をつぶさに見てきています。だからこそ彼らの輝きが一層眩しく感じられるのです。

教員という仕事の最大のやりがいはここにあります。

 

満開の桜のもとでの始業

4/8(月)、一足先に入学式を終えた新入生に加え、在校生の新年度初登校日となりました。

高校1年はオリエンテーション。新しい制服に身を包み、記念撮影です。今年は本当に久しぶりに満開の桜のもとでの記念撮影となりました。やはり新入生と桜はよく合いますね。

高校2年・3年はシンフォニーホールでの始業式。新しい学年に進級し、緊張感が漂っています。

私(岡田)からの講話です。

「これからの時代、AIの技術は間違いなく飛躍的に進歩します。AIは過去の延長で未来を予測することは得意中の得意です。一方で、全く新しいものを生みだすことは苦手だとも言われています。全く新しいものを生みだす──変革・革新──イノベーションですね。これができるのは、今のところ人間だけ。『イノベーションを起こすには、一見縁がなさそうな知と自分が持っている知を組み合わせるところにその可能性がある』とは、ある著名人の言葉です。さまざまなことを広く経験すること。多くを知ること。世界を広げること。新年度、ぜひこのことを心がけてください」

続いて表彰式です。高校2年では、全国高等学校柔道選手権大会女子63㎏級の第3位に輝いた、織茂永愛さんが表彰されました。おめでとうございます。

学年の生徒全員を前に、しっかりとスピーチしてくれました。

高校3年では、2人が表彰されました。全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会で第3位となった男子ラグビー部キャプテン・申驥世さんと、全国探究コンテスト2023困りごと解決部門グランプリ賞を受賞した、諏訪和香菜さんです。

申さんの力強いスピーチ。

諏訪さんのしなやかなスピーチ。

桐蔭学園の2024年度がいよいよ始まりました。この1年間で生徒たちがどのような「花」を咲かせてくれるか、楽しみにしています。