2017年」カテゴリーアーカイブ

「第九の会」公開リハーサル鑑賞会にマエストロ登場!?

11/1(水)、毎年恒例となっている「第九の会」の公開リハーサル鑑賞会が行われました。

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「第九の会」は、管弦楽団・合唱団ともに本校の生徒を主体とし、これに保護者や卒業生、さらにはプロの方々のお力添えを得て創り上げていくところに特徴があります。本番を前にして、シンフォニーホールにて公開リハーサルを行い、それを中学校3年生(男子部・女子部)および中等教育3年生が鑑賞するのがこの企画です。

指揮をしているのは……この私(岡田)です!

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毎年、第4楽章の合唱の一部分を本校教員の「誰か」が指揮するコーナーがあり、今年はそれが私に回ってきたというわけです。

学生時代に音楽を嗜んでいたことに起因する中途半端な自信から、「もっと情感を込めて!」などとやり直しを命じる場面も。本人はすっかりマエストロ気分です(笑)。

下の写真、すっかり陶酔しきっている私の右隣で、心配そうに見守ってくださる田部井剛先生(正真正銘、本物のマエストロです)。

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後半には、あろうことか客席の生徒たちに手拍子を要求するなどといった狼藉をはたらいてしまいました(笑)。本人は、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートでの「ラデツキー行進曲」をイメージしているようです。

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数分間の指揮体験でしたが、貴重な体験をさせていただきました。やはり音楽は素晴らしい、などと独り悦に入っております。

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「第九の会」本番は、11/3(祝)に本校シンフォニーホールにて行われます(14:00 開場 14:30 開演)。今回は記念すべき30回目の開催となります。当日は、皆さまにこの歴史の一端でも感じ取っていただければ幸甚です。

ぜひご来場ください。

 

カレーランチ会(中等教育1年)

10/30(月)、中等教育1年でカレーランチ会を行いました。10月に誕生日を迎える12名が校長室にやってきました。

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自分でライスをよそい、私(岡田)が一人ひとりにカレールーをかけていきます。

「もう少しお願いします!」という生徒も。

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全員で黙想してから「いただきます!」。

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今回は10月生まれの12名。皆、とにかく賑やかで、話が弾みます。そしてよく食べます。カレーライスに添える福神漬けが「山盛り」で用意してあるのですが、全部平らげたのは今回が初めてです(笑)。

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笑い声が絶えないカレーランチ会となりました。皆、桐蔭での生活を楽しんでいる様子です。これからも充実した毎日を過ごしていきましょう。

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桐蔭学園 アクティブラーニング公開研究会 2017

10/28(土)、「桐蔭学園 アクティブラーニング公開研究会 2017」を開催しました。本校がアクティブラーニング型授業を本格的に導入した2015年から数え、3回目の実施となります。お足元の悪い中、多くの方々にご来場いただきました。

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まずは公開授業からスタートです。今回は全12講座で実施しました。

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生徒たちは、多くの教育関係の方々の「鋭い視線」を受けつつも、普段通りの姿を見せてくれました。このように自分たちの参加する授業が参観されることによっても、生徒の学びは広がっていくものです。そういう意味で、大変貴重な学びの機会といえます。

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公開授業後は、ご参観くださった方々によるワークショップです。本校の教員がファシリテーターを務めさせていただきました。

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その後、シンフォニーホールへと移動していただき、講演会を開催しました。司会は、本校の教育顧問をしていただいている溝上慎一・京都大学教授です。

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今回の講演会では、キャリア教育の第一人者であられる児美川孝一郎・法政大学教授にご登壇いただきました。テーマは「キャリア教育は、どこでアクティブラーニングと出会うか?-これまでの点検から、新たな創造へ-」。

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キャリア教育を推進していく上で、大変示唆に富む内容でした。キャリア教育の歴史的変遷が時系列的にわかりやすく解説され、わが国のキャリア教育の問題点と課題が明確になりました。学校教育すべてがキャリア教育である、との力強いお言葉に、まさに我が意を得た思いです。「学ぶことと社会」「学ぶことと生き方」をしっかりとつないでいくことの大切さを再認識しました。

また、本校におけるアクティブラーニング実践について、福田周作よりご報告いたしました。テーマは「アクティブラーニング推進3年目の目標とこれまでのあゆみ」です。

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最後は私(岡田)より、閉会のご挨拶として、新しい桐蔭教育の今後の展開についてご案内いたしました。

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そして再度場所を食堂へと移し、ご参加の皆さまとの懇親会を実施しました。私(岡田)も多くの皆さまと情報交換することができ、大変貴重な、また楽しい時間となりました。

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現在、桐蔭学園では新しい教育を鋭意展開しています。さまざまな実践ができるのも、このような研究会にご参加くださる多くの皆さまのご指導・ご鞭撻あってこそと、心より感謝申し上げます。

また、ご多忙にもかかわらず長時間お付き合いくださった児美川孝一郎先生、本当にありがとうございました。

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中等教育1年 探究授業

中等教育1年の後期前半での探究授業は、「STUDENT~中等17期の流儀~」と題して5回シリーズで展開しています。NHKの「プロフェッショナル~仕事の流儀~」のように「自分に密着取材!」を行い、自分自身を紹介・PRする動画を作成していくものです。

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具体的には、①ストーリー作り→②絵コンテ作り→③台本・ナレーション作り→④撮影→⑤鑑賞・評価というように進んでいきます。撮影の際には「撮影依頼券」というシステムを作り、友人に撮影をお願いしたり学年教員に「〇〇君はこういうすごい人物です」というインタビューをお願いすることもできます。また、鑑賞・評価では、下の「発表評価ルーブリック」を用いて生徒自身が他の友人の動画を評価します。

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この探究企画は、今年度の学年目標である「自己理解・他者理解」に資することはもちろん、それぞれの生徒の「自己肯定感」にもつながります。また、「調べる→まとめる→発表する」という「探究の手順」をふまえてもいます。

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生徒たちは、探究授業に対して前向きに取り組んでいます。これを通じて、主体的に学ぶ姿勢、生涯学び続ける姿勢を身につけてほしいと願っています。

 

中学校女子部 出張授業

10/21(土)、中学校女子部で出張授業を行いました。ホロコースト教育資料センター理事長の石岡史子氏による講演会「杉原千畝と日本にやってきた難民たち」です。昨年の「ハンナのかばん」に続いて2回目となります。

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杉原千畝氏がナチス党政権下のドイツ国の迫害によりポーランド等欧州各地から逃れてきた難民たちの窮状に同情し、 外務省からの命令に反して大量のビザを発給し、およそ6,000人にのぼる避難民を救ったことに関するお話です。 

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講演の中で、生徒たちに質問を投げかけて意見を引き出してくださる場面もあり、生徒たちは受け身になることなく、いろいろなことを考えながらお話を聴くことができました。

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石岡氏の穏やかな語り口にもかかわらず、ぐいぐいとその世界に引き込んでいく熱い思いが強く伝わってくる、貴重な講演会となりました。

 

中等教育学校説明会(5年生以下対象)

昨日(10/20)、小学校5年生以下を対象に、2019年度から共学化する中等教育学校の説明会を行いました。当初は午前中のみの開催予定でしたが、予想を上回るお申し込みをいただいたため、午後の回を追加させていただきました。2回とも大変多くの皆さまにご参加いただきました。

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私(岡田)からは、桐蔭学園が目指している「新しい教育」についてご説明いたしました。

今までの50年の教育経験から培った「伝統の力」と、次の50年を見据えた「先進の力」をもって「新しい進学校のカタチ」をご提案したい。その「先進の力」とは、現在力を入れているアクティブラーニング型授業、探究、キャリア教育という三本柱です。これにより、ますます多様化する社会において、力強くしなやかに生きていくための主体性・協働性を育んでいくことが本校の新しいビジョンです。

そして、より多様性を尊重し、協働性を育てやすい環境を実現するべく、共学化する決断をいたしました。

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本校教育顧問である溝上慎一・京都大学教授からのビデオメッセージに続き、本日のメインである中等教育学校プロジェクトチームによるプレゼンテーションへと進んでいきました。

ご参加くださった皆さまは大変熱心に聞いてくださり、自然とこちらの説明にも力が入ります。ご来場誠にありがとうございました。

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