6月4日(土)、中等教育学校後期課程生徒会とJSBN(日本学生社会人ネットワーク)による企画、「未来構想プロジェクト」が行われました。「未来構想プロジェクト」とは、高い志と情熱を持つ「学生」「社会人」の方々や、各業界の超一流の社会人の方々をお招きして、「激動の時代の日本」を生き抜くための「知恵」と「強さ」と「しなやかさ」を体感する「出会いの場」です。
JSBN(日本学生社会人ネットワーク)は、日本を元気にしたい学生、社会人が世代・バックグラウンドを超えて「出会い」や「学び」の場でつながり、日本を活性化する『出る杭を育てる』ことを目的として、2012年7月に設立された団体(JSBNウェブサイトより)です。
桐蔭学園中等教育学校では、生徒会スタッフとJSBNが協力して平成27年度に、主に4、5年生を対象としてこの「未来構想プロジェクト」という企画を立ち上げました。今回は3回目の実施となります。
始めに、参加者全員で視聴覚教室に集合し、代表の真坂淳氏の司会で各界のリーダーたちから生徒たちにメッセージが送られました。数々の修羅場を潜り抜けてきた社会人の言葉は、時に厳しく、時に温かみがありました。社会の最前線で活躍する大人たちの言葉に、生徒たちのまなざしはみるみる真剣になっていきました。
その後、生徒たちとJSBNのメンバーたちが各教室で7,8人のグループとなって、様々なトピックについてディスカッションをします。生徒たちはアクティブラーニング型授業でのグループワークの活動を行っているためか、ディスカッションの進みもスムーズです。
生徒たちは事前に「今自分が悩んでいることは何か」「将来実現したいと思っていることは何か」といった質問に対して自分なりの考えをまとめてきています。それについて、生徒と社会人が言葉のやり取りを交わしていくうちに、ディスカッションは熱を帯びていきます。
特に、社会人の方々が高校時代に失敗したこと、その失敗から学んだことに対して、生徒たちは積極的に質問をしていました。ディスカッションの時間はあっという間に過ぎ、参加者は再び視聴覚教室に集まります。
再び全員が集合し、ディスカッションで感じたこと、学んだことを発表しました。生徒たちは
「正しい選択をしようとするのではなく、自分が判断した選択を正しいものにするよう努力していくべきだとわかった」
「大学進学で終わりではなく、そこで何をするのか、そこでどういうことをしたいのかが大事だということを痛感した」
「社会人の方は私たちの話を聞いてメモをとっていた。私たちこそ2倍も3倍もメモをとって、たくさん質問していかなければいけないと思った」
といった感想を述べました。その感想を聞く社会人たちの表情には、「未来を創る若者たち」への期待感が溢れていました。
この「未来構想プロジェクト」は、生徒会がJSBNの方々と一緒に作り上げている企画です。運営に携わった生徒会のスタッフはもちろん、参加生徒たちは時代の最前線で活躍する社会人と直接交流するという、貴重な経験をすることができました。この機会を通して自分を見つめなおし、未来に向けて志を新たにしたことでしょう。
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TEL 045-971-1411(代表)