桐蔭学園高等学校/桐蔭学園中等教育学校では、昨年11月12日(火)に「PoP-Contest(探究発表会)」を行いました。
桐蔭学園では、2016年4月から週に1時間の総合的な学習の時間を「探究的な学習」と位置づけ、
1 課題の設定
2 情報の収集
3 整理・分析
4 まとめ・表現
という活動のサイクルで、課題に対する理解を深める学習をしています。
ここで培われた力をもって、生徒自身が未来を開いてくれることを願い、探究の授業は「未来への扉(通称:みらとび)」と名付けられています。
本校では探究したことを全生徒が「まとめ・発表」するところまでを重視し、「みらとび発表会」を毎年秋に開催してきました。
そして、昨年までの名称「みらとび発表会」は、生徒の公募により今年から「PoP-Contest」とリニューアルされました。
PoPは、「Phoenix of Philosophy Contest」の頭⽂字です。
桐蔭学園の象徴ともいえる不死なる鳥Phoenix(鳳凰)は再生と進化、智恵を表しています。万学の源であるPhilosophy(哲学)はかつてその一言ですべての学問を表していました。
年に一回の桐蔭学園探究発表会を、参加者全員が競い合い、高めあう場にして欲しい。その願いを「Phoenix of Philosophy Contest」という名称に込めました。
さて、2024年度の「PoP-Contest」では、特徴的な取り組みがありました。
▼高等学校2年生と中等教育学校5年生が合同で探究実行委員会を運営
「PoP-Contest」実施にあたり、両校の生徒有志20人が探究実行委員会を運営し、事前の準備から当日の運営までを行いました。
また、テーマごとに教室に分かれて行う探究発表も、生徒の希望により高等学校と中等教育学校の生徒が同じ教室で行うことになりました。
普段は話す機会の少ない生徒との活動は、両校の生徒にとってとても刺激的だったようです。
実行委員長を務めた高等学校2年プログレスコース P1組大友彩華さんの報告です。
私たち探究実行委員執行部は、中等教育学校と高等学校を合わせても約20人という比較的小さな運営委員会です。
しかし、その仕事量と達成感は非常に大きく、発表会当日には2000人以上を動かす責任を担う重要な役割を果たしています。委員の皆さんは、自分の考えをしっかりと持ちながら意見を述べ、柔軟かつ積極的に行動できる頼もしいメンバーばかりでした。
正直、私に委員長が務まるのだろうかと不安になることもありましたが、無事に発表会を成功させることができ、本当に良かったと感じています。今年の発表会は、質疑応答を活性化させ、楽しむことを目標にすえ、「TOgether INtelligent(共に知的に)」というスローガンを掲げて計画を進めていました。
そのために、新しい発表会名称の採用、中等教育学校との合同開催、そしてベストクエスチョナー賞の新設など、多くの新しい試みを行いました。これらを実現するために、執行部と先生方で毎週集まり、さまざまな工夫を重ねました。
結果的に、質疑応答は全体的に活性化され、目標は達成できたと思います!さらに、今年決まった発表会の新名称「PoP-Contest」は、来年度以降も継続して使用される予定です。
この新名称により、発表会はこれまでより「ポップ」になり、より親しみやすい雰囲気になったのではないでしょうか。来年度も今年以上に素晴らしい発表会になることを心から期待しています。
最後に、発表会を支えてくださった全ての皆さんに、改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
mail koho@toin.ac.jp
TEL 045-971-1411(代表)