2月23日(土)に、在校生保護者対象の講演会「思春期、こころの風景~10000件のカウンセリングから診えたこと~」が行われました。
講師は、本校の校医として長年にわたりカウンセリングを担当してくださっている横浜相原病院 院長の吉田勝明先生です。
当日は保護者452人に加え、教職員も多数聴講に訪れ、子どもの不登校やいじめの問題などについての講演を聴きました。
1時間半にわた講演の中で特に印象的であったのは、子どもにとって「基本的な自己肯定感」が最も大切である、というお話でした。
「自分は必要とされている」「自分は大事にされている」「自分は愛されている」と感じることが、子どもの生活の土台であるということです。
この「自己肯定感」という言葉は、現在の桐蔭学園の教育の中で常に意識されているものです。生徒たちはホームルームや授業中に、他者を「傾聴」し、「承認」の行動をとることを繰り返し実践しようとしています。
生徒同士でこの「傾聴と承認」の行動をとることで、学校全体に自己肯定感が高まる雰囲気が自然と醸成されていきます。
その他にも、親が「子どもを守る5つの鉄則」や「叱り方の原則」「お母さんのメンタルマネジメント10カ条」などについてお話がありました。
すべての話は吉田先生の長年のカウンセリング経験を土台としたもので、その内容は具体的で大変分かりやすく、参加者の皆さんはその言葉にしきりにうなずいていました。
今回の講演会のお話は、親子の関係に悩みを抱える保護者にとって大きな示唆を与えてくれたのではないでしょうか。
今回参加された保護者の皆様は、講演の内容について、夕食の場でお子さんと共有してみてはいかがでしょう。親子の円滑なコミュニケーションの一助となるかもしれません。
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