2021.05.28 (金)

【高校・中等】SDGs QUESTみらい甲子園の県大会でトランジションゼミ同好会がSDGsアクション大賞を受賞

トランジションゼミ同好会は3月27日(土)に行われたSDGs QUEST みらい甲子園神奈川県大会に中等5年佐藤大祐君、高校2年荒木まどかさんのペアで参加し、優勝に相当するSDGsアクション大賞を受賞することができました。
このSDGs QUEST みらい甲子園は高校生が持続可能な地球の未来を考え行動するために、SDGsを探求し、社会課題解決に向けたアイデアを考える機会を創発し、そのアクションアイデアを発表・表彰する大会です。
トランジションゼミ同好会は3年前に発足し、生徒たちの議論から生まれた「ソーシャルインクルージョン(社会的包摂)」という、社会に生きるさまざまな人々を巻き込んでより良い社会を築くことを目標の1つに掲げています。そのために必要な知識を集め、本質は何かを議論し、その解決のために高校生ができることを模索しながら活動を行ってきました。この大会では現高校3年生の先輩たちと行ってきた探究的な活動を「障がいはひとつの個性 ~パラスポーツ体験会を通じて~」というテーマで発表しました。 これは、パラリンピックスポーツの体験会実施やそこから得られたことをSDGsナンバー「10 人や国の不平等をなくそう」「5 ジェンダー平等を実現しよう」「8 働きがいも経済成長も」という観点からまとめたものになります。その結果、その行動力が評価され今回の受賞につながりました。これは当日発表を行った2人の成長もさることながら、ここまでの指導にあたった溝上慎一理事長、桐蔭横浜大学専任講師 松井晋作先生をはじめ、現高校3年生の森田元気君、野口耕祐君、川村晃真君の尽力があって成し遂げられたものです。関係者の皆様に心から感謝したいと思います。
トランジションゼミ同好会ではソーシャルインクルージョンの実現に向けてこれからも活動を広げていきたいと思っています。【トランジションゼミ同好会顧問】

トラゼミ世界にあるさまざまな問題の多くを考えるためには、自分のこととして捉えることがとても重要だと思います。トランジションゼミ同好会(通称とらゼミ)の活動を通してあおば支援学校にボランティアに行ったり、自分たちでパラスポーツの体験会を開催したりして、私は障がい者の方を身近に感じるようになり、障がい者差別も自分のこととして捉えることができるようになりました。 障がいを持つ方が、決して身近にいないということはありません。国民の7.6%が何らかの障がいを持っている今、例えば100人あたりの知的障がい者は0.9人、身体障がい者は3.4人程いることになります。どうすれば、多くの人が障がい者差別に対して無関心でなくなるのか。自分たちが強い思いで状況を変えたいと思った大きなきっかけは、パラスポーツを体験したことだと感じています。パラスポーツは、男女や障がいの有無に関係なく、いろいろな人と一つの空間を楽しく共有できるスポーツです。少し境界線のようなものを感じていた私は、初めて障がい者の方々とボッチャというパラスポーツをして共に和やかな時間を過ごした時、実は境界線などないのだということに気がつきました。 この時に私ははっきり、障がい者差別など意味がなく、私にも個性があれば、障がいもまた個性なのだと感じました。そして少しでも多くの人に同じ気持ちになってもらうため、障がい者スポーツを広める活動をしてきました。自ら世の中に働きかける能力を養いたいという思いから入部したとらゼミですが、ご指導いただいた先生方や先輩方、仲間のおかげで、どれだけ問題を自分のこととして深く考えられるか、そしてそれに伴ってどれだけ多くの人を巻き込み、思いを伝えられるアクションをするかが大切だと気がつきました。私たちの活動に関わってくださったすべての方に感謝の気持ちでいっぱいです。【高校2年 荒木まどか】

目前にあるのに、なかなか手が出ないパラリンピックスポーツをどのようにして広げていこうかという経緯でスタートし、実際にパラリンピックスポーツの体験会を開催したことで、受賞させていただき、とても嬉しいです。実は、この活動は、視覚障害のある先輩がいたことをきっかけに始まったもので、僕自身がこの部活に入る前から体験会を開いたりしながら、パラリンピックスポーツの面白さを広める活動を探究活動の一環として進めてきていました。そして、昨年は、参加者募集の問題点を克服するために事前予約サイトを活用したり、ポスターを作り、できるだけ気軽に、参加してもらえるようにしてきました。今回の発表は特にSDGsを組み合わせて、今までの活動の集大成となるようにしたので、今後は、この活動を進めていき、規模を広げていくのは勿論のこと、コロナによる差別など、もっと身近な「差別」についても新1年生と共に、探究活動をしていかなくてはならないと感じています。 ぜひ、皆さんもSDGsの目標を達成できるアクションをしませんか。【中等教育学校5年 佐藤大祐】

この発表内容は、【2020年度神奈川県大会ファイナリスト】トランジションゼミ同好会(桐蔭学園)プレゼンテーション<SDGsアクション大賞>としてYouTubeでもご覧いただけます。
また、7月に発行されたこちらの冊子のp.7でもご紹介いただいています。

###Posted at 2021-05-28 21:00:52. Edited at 2021-08-05 09:45:46.###

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