6月9日(土)に、中等教育学校後期課程生徒会とJSBN(日本学生社会人ネットワーク)によるコラボレーション企画、「未来構想プロジェクト」が行われました。
桐蔭学園中等教育学校では、生徒会スタッフとJSBNが協力して平成27年度に、主に4・5年生を対象としてこの「未来構想プロジェクト」という企画を立ち上げました。今回で7回目の実施となります。
「未来構想プロジェクト」とは、高い志と情熱を持つ「学生」「社会人」の方々や、各業界の超一流の社会人の方々をお招きして、「激動の時代の日本」を生き抜くための「知恵」と「強さ」と「しなやかさ」を体感する「出会いの場」です。
JSBN(日本学生社会人ネットワーク)は、日本を元気にしたい学生、社会人が世代・バックグラウンドを超えて「出会い」や「学び」の場でつながり、日本を活性化する『出る杭を育てる』ことを目的として、2012年7月に設立された団体(JSBNウェブサイトより)です。
始めに、参加者全員で食堂に集合して開会式が行われました。生徒代表が挨拶をしたあと、JSBNのメンバー紹介がありました。今回は現役の社会人の方に加えて、現役の大学生の方が数多く参加してくださいました。
社会人からは最前線の「仕事とやりがい」、大学生からは「最新の学び」を得ることができました。
今回参加した中等4年生は、高校生になって約2ヶ月。徐々に自分の進路について真剣に考え始めた頃です。生徒たちは真剣な眼差しで社会の最前線で活躍する大人たちの言葉に聞き入っていました。
各教室では、生徒たちとJSBNのメンバーたちが各教室で少人数のグループとなって、様々なトピックについてディスカッションをしました。
グループ内では、必ず自己紹介をします。そして、いま自分が興味を持っていることや将来やりたいと思っていることを「自分の言葉」で語ります。
すると、それに対してJSBN講師の方から「それはどうして?」「そのために何が必要だと思う?」と問いかけがあります。
この「問いかけ」に対して自分の思考を深めることが、新しい発見へのきっかけになります。
アクティブラーニング型授業でも生徒同士の活発な意見交換の中かから新しい発想や解法が導き出されることがよくあります。
そして、このようなグループディスカッションでは、他人の考えや意見を聞くことも大きな刺激になります。
生徒が深く考え抜いた末に出てきた言葉には大きな意味があります。ものごとを「自分ごと」として捉えることで、自分でも気付かなかった「新しい自分」に気づくこともままあります。
このような「刺激的な機会」を有効に活用することで、生徒たちの成長は促されるものだと感じました。
ディスカッション後、再び全員が集合して閉会式を行いました。各グループの代表生徒がディスカッションで感じたこと、学んだことを発表しました。
生徒の感想の一部を紹介します。
・漠然としか考えていなかった自分の将来について,具体的に考えるキッカケができました。
・普段、友達と『夢』について語る事はほとんどないけれど,皆がどんな事を考えているのが分かってとても刺激になった。
この未来構想プロジェクトは、「社会につながる」という視点で生徒のキャリア教育に結びついてきます。今自分の持っている興味や関心が、将来どのような形で社会と結びついていくのか、そのヒントを得る機会となったはずです。
JSBNの真坂代表はこの「未来構想プロジェクト」について以下のように話しています。
「多感な高校生のときに、様々な世界で活躍する大人と会い、多様な価値観に触れることはとても貴重な経験です。将来どんな人になりたいか、生涯をかけて成し遂げたいことは何か、どんな社会を作りたいか、について考え、自分の志を成し遂げるために必要なことを学び、充実した高校生活を送ってほしいと思います。
また、夢の実現のため、仲間と後輩のため、日本と世界のため、チャレンジする仲間が増えたら素晴らしいことです。桐蔭学園の未来構想プロジェクトは、日本のキャリア教育の中でも先進的な取り組みだと思います。」
mail koho@toin.ac.jp
TEL 045-971-1411(代表)