※画像の一部に刺激的な内容が含まれている場合がありますが、生徒たちの学びをきちんとお伝えするために公開しております。苦手な方は閲覧時にご注意をお願いいたします。
2019年12月20日(金)放課後のアフタースクール企画は、豚の内臓観察を行いました。中等教育学校1年生の理科(生物分野)の学びを深める企画です。1年生の2学期、生物の授業では、人の臓器の働きについて学びました。この企画は、希望者を募って、豚の舌から肛門まで一続きになった臓器を観察するものでしたが、1年生269名の生徒のうち、50名を超える生徒が参加し、生命維持の仕組みを観察しました。
食肉店から特別に仕入れた臓器一式は、すべてつながった状態です。約60㎏の子豚(生後4~5か月)の内臓は、何㎏くらいあるのだろう? 実際に手で持ち上げてみます。内臓全体を持ち上げてみると、かなり重い!(7~8kg)。生命に宿る力強さのようなものを直接感じました。
塚本先生は、生徒と一緒に、舌から肛門までの器官を指さしながら確認していきます。生物の授業で習得した知識を目の前の臓器観察につなげます。この緑の臓器は何だろう? これは、盲腸です。人と違って、盲腸がとても大きい。中に微生物がいて、ガスを出しているのでプクプクと膨らんでいるね!
観察の後は、腑分けして、さらに臓器をくわしく観察しよう。舌の奥の筋肉に注目してみよう! 筋肉が発達している様子がわかるね。
肺の切断面を観察してみよう! チューブのような器官が通っている様子に、「なるほど肺だ」と皆納得です。
次は、心臓の様子を観察しよう! なるほど、これが心臓の筋肉か。この弁で、血液の逆流を防いでいるんだ…。
写真やイラストで見た知識が、目の前の本物の臓器の細かな観察で、実感と手応えのある知識に変わり、より深い学びへ展開していきました。
※生徒による「ふり返りシート」から一部をご紹介いたします。
・最初は臓器にインパクトがあったが、観察していくうちにとても興味がわいてきた。特に臓器を覆っている大網(たいもう)の模様がきれいでした。
・内臓はヌルヌルしているイメージがあったが、ベタベタしていた。
・舌の筋肉と心臓のかたさに驚いた。
・盲腸のプニプニとか、肝臓のブニブニが気持ちよくてびっくりだった。
・この小さな心臓が血液を身体に送ることができると思うと驚きだ。実際の大きさと思い込みの大きさは違う。
・においとか、教科書を眺めているだけじゃ絶対分からない。
・臓器は簡単にブチッといきそうだったけど、実はけっこう厚くできていました。生き物ってすごい。
・肝臓に重みがあってびっくりしました。
・子豚の心臓が人間の心臓と同じ大きさだったのがびっくりです。弾力が興味深かった。
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