2月24日(土)に、中等教育学校後期課程生徒会とJSBN(日本学生社会人ネットワーク)によるコラボレーション企画、「未来構想プロジェクト」が行われました。
「未来構想プロジェクト」とは、高い志と情熱を持つ「学生」「社会人」の方々や、各業界の超一流の社会人の方々をお招きして、「激動の時代の日本」を生き抜くための「知恵」と「強さ」と「しなやかさ」を体感する「出会いの場」です。
桐蔭学園中等教育学校では、生徒会スタッフとJSBNが協力して平成27年度に、主に4・5年生を対象としてこの「未来構想プロジェクト」という企画を立ち上げました。今回で6回目の実施となります。
JSBN(日本学生社会人ネットワーク)は、日本を元気にしたい学生、社会人が世代・バックグラウンドを超えて「出会い」や「学び」の場でつながり、日本を活性化する『出る杭を育てる』ことを目的として、2012年7月に設立された団体(JSBNウェブサイトより)です。
始めに、参加者全員で視聴覚室に集合して開会式が行われました。生徒代表が挨拶をしたあと、JSBNのメンバーが自己紹介を行いました。現役の大学生や様々な分野で活躍している社会人(天台宗の僧侶の方も!)が自身の仕事や研究内容について話をしました。
生徒たちは真剣な眼差しで社会の最前線で活躍する大人たちの言葉に聞き入っていました。
その後、生徒たちとJSBNのメンバーたちが各教室で7人以下の小グループとなって、様々なトピックについてディスカッションをしました。生徒たちは事前に記入したワークシートをもとに自己紹介をします。
1人につき2分の自己紹介中、生徒は必ず自分の過去について語ることになっていて、「まずは自分の事を知ってもらう」ことから始まりました。
次にJSBNの講師の方々が大学・社会での現実について語り、「将来の夢は?」「今熱中していることは何?」と質問が投げかけられます。
このようなグループディスカッションでは、他人の考えや意見を聞くことも大きな刺激になります。友人の新たな一面を発見したり、自分の知らなかった領域の知識を得る機会にもなります。
他人の質問や応答を傾聴し「自分ごと」としてとらえられるようになることも、アクティブラーニング型授業におけるグループワークの効果の一つだと言えます。どのグループも活発にお互いの意見や考えをぶつけあっていました。
ディスカッション後、再び全員が集合して閉会式を行いました。各グループの代表生徒がディスカッションで感じたこと、学んだことを発表しました。生徒たちは
「この数時間で自分の考えが大きく変わった」
「まず、一歩踏み出すことが大事だと思い、普段なら出ないこの場(閉会式での全体発表)で話をしようと思った」
といった感想を述べていました。
この未来構想プロジェクトは、「社会につながる」という視点で生徒のキャリア教育に結びついてきます。今自分の持っている興味や関心が、将来どのような形で社会と結びついていくのか、そのヒントを得る機会となったはずです。
このプロジェクトを企画・運営する松井教諭はふり返ります。
「この企画は、学校が用意したものではなく、生徒が生徒のために立ち上げたものです。学校や教員はそのサポートに過ぎません。今回は第1回で生徒役員として立ち上げたメンバーの一人が、今度はJSBNの一員として生徒役員の後輩たちと話し合いを重ねてくれました。役員の4年生も、先輩の姿から様々な刺激を受けて主体的に考え・動くようになり、大きく成長する姿を見せてくれました。この生徒から生徒への伝承を今後も継続していきたいと思います」
mail koho@toin.ac.jp
TEL 045-971-1411(代表)