桐蔭横浜大学

桐蔭横浜大学Toin University
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教育・授業実践

入学前キャリア教育プログラム(第5回<最終回>・オンライン)「もう一度、自分に向き合うワーク④」に受講生134名が参加 学びのリフレクション(振り返り)から、仲間とともに紡ぎ語る“自分のラーニングストーリー”
Vol.12 教育研究開発機構(松井 晋作先生・澤本 敦先生)

掲載日:

3月20日(土)2021年度入学前キャリア教育プログラム(第5回・最終回)がオンラインで実施され、134名の受講生が参加しました。
松井 晋作先生の進行で始まり、受講生はブレイクアウトルームでのグループワークを通して、これまでの振り返りとして過去4回のプログラム内容をリフレクションしました。そして、受講生は「もう一度自分に向き合う」ことを目的として作成した「自分のラーニングストーリー」の発表と共有を行ないました。これは、受講生各自が事前課題として作成していたもので、各チューターに向けて発表する機会が設けられました。
また、プログラム後半の時間には、森朋子副学長から本学カリキュラムと教育方針が示されるとともに、2021年度より発足するピアラーニング部とキャンパスツアーの説明が行われました。また、チューター代表から受講生に向けた激励のメッセージが送られ、森副学長の挨拶で全プログラムの終了となりました。今回はこの様子について紹介します。

先生へのインタビュー

【第5回プログラムの様子(リフレクション・ブレイクアウトルーム・もう一度自分に向き合うワーク④)】 これまでのプログラムで印象に残った回や、学びが深まったと感じた内容について受講生に話を聞き、ブレイクアウトルームでグループワークを経ての全体発表となりました。以下は全体発表における学生の振り返りの概要です。(発表者:写真参照) ・非常に緊張していたが、色々な人と話すことができて大学に行きたい気持ちが強まった。 ・自分から話すことが苦手だったのでブレイクアウトルームではとても緊張したが、周りの方が積極的に話してくれたので自由に話せるようになった。 ・対話はオンラインもリアルもあまり変わらないと感じた。 ・自己紹介はとても緊張してファシリテーションも上手くいかなかったが、周りの方が助けてくれて、とても良い仲間と大学で学べると感じた。 ・自分の成功体験や失敗体験を振り返る機会が今までになかったので振り返りに時間がかかったが、これからの人生で活かせる内容を学べたと思う。 ・成功体験や失敗体験の理由を考えることで、これから大学生活を行う上での課題や、自分の良さを活かせるよう意識しようと思うことができた ・他の人と自分がこれまで経験したものと同じような失敗体験(計画的に行えなかった)や成功体験(継続して物事に打ち込むこと)を共有できてとても良い機会だった。 ・改めて進路を考えるきっかけを与えられたことが学びになった。 ・これまでは自分の将来を考える機会がなく、部活動や目の前の勉強のことしか考えていなかったが、自身の将来を改めて考えることで目標を持って大学時代を過ごそうと考えるきっかけやヒントになった。 ・「自分のなりたい職業、なりたい未来」という課題が出た時には考えることができなかったが、他の人からの意見を聞いて目標が見つかり、自分の人生設計を意識するようになった。 ・自分の目標を立てる際に他者のために貢献したいと考えていたが、他の方の意見を聞くことで自分自身も大事にしていきたいと考えるようになった。 ・将来の夢や目標について、自分だけでなく他の人の話と対比させて聞くことで、同じ目標を持っていてもプロセスや考え方などの価値観が違うことを学ぶことができた。 この後、5名の受講生が卒業までの目標を立てた「自分のラーニングストーリー」について、チューターと1対1で対話をする機会を設けました。この対話の様子は、約130名もの全受講生が見守る中で行われました。以下が5名の受講生から語られたそれぞれのラーニングストーリーの概要です。(発表者&チューター:写真参照) 《1年生前期まで》 ・サークル活動や授業を行う中で、地方公務員を目指すために法律の勉強も進めたい。 ・友人を増やして色々な考えを持つ方と交流して視野を広げ、将来やりたいことを見つけたい。 ・高校で学んだ内容を振り返る中で、大学の専門的な知識を学ぶ基礎固めを行いたい。 ・地方から出てくるので、1年生前期までに大学や新生活やバイトやサークルに慣れたい。 《2年生終了までに》 ・採用試験や就職活動の準備をし、卒業までに必要な資格を取得したい。 ・自分の住む地域への奉仕(生活の質の向上)と恩返しという意味で、大学に入る前から就職先として地方公務員を考えている。 ・基礎知識を学ぶ中で、学生の間にできることに色々と挑戦したい。 ・将来なりたい職業に向けた知識や技術を身につけていきながら、行事やどの活動にも積極的に参加してコミュニケーション能力を身につけたい。 ・就職に直結する資格だけでなく、好きな英語の資格や自動車の免許なども取っていきたい。 《就職活動まで》 ・人前で話せるようになりたいと考えている。 ・身につけた知識や技術をボランティア活動で活かしたい。 ・どのように社会に貢献できるかを理解するために、自分の得意なことや不得意なことを可視化できるようにしたい。 《卒業までに》 ・資格を取るだけでなく、アルバイトも含めて大学4年間でしかできない経験をしたい。 ・文化祭への積極的な活動やサークル活動にはこれまで参加したことがなかったので、先輩や後輩などと関係を築いたり、他の学部の方との交流をしたり、社会人の方などと話せるようになりたい。 ・大学4年間でしかできないことをしっかりと達成していきたい。高校までは怪我が多かったので、怪我をしないような知識や技術を身につけて、子どもたちに伝えていきたい。 ・中学生くらいを対象にして進路や日々悩む方へのサポートをしていきたいと考えているため、人への向き合い方などを大学で学んでいきたい。 ・就職とは意味合いの異なる大学生の時にしかできないアルバイトをたくさん経験してみたいと考えている。 大学入学前にも関わらず、5名とも自分の将来と大学での学びについてしっかりと話すことができていたことから、本入学前教育プログラムを実施しているメンバー一同、受講生のポテンシャルに驚くとともに、入学後ますますの成長に強い期待をいだきました。 次に、森朋子副学長から受講生に向けて、以下の通り本学での学びに関するメッセージやイベントの予定などについてのお話がありました。 【本学での学びに関するメッセージ】(写真資料参照) ・大学4年間で社会的教養と専門教育を合わせた単位を取得する。 ・桐蔭横浜大学では、「見える学力」「見えにくい学力」「見えない学力」の3つをバランス良く身につけるようプログラムを実施する。 ・皆さんを桐蔭横浜大学における様々な学び(専門教育・教養教育・部活動・ピア活動)を通じて、学びの質保証がされた学生として成長させていく。 ・教養科目で多様な人との出会いや協働を通じて、現代的な教養を有するジェネラリストとして社会に輩出したいと考えている。 ・目標、やる気など、自分で発揮できる自律的な人材育成と内発動機で活躍できる人材育成を行う。 【ピアラーニング部】(写真資料参照) ・桐蔭横浜大学びおける様々な学びに関する活動の一つ。 ・2021年度より新たに始動していく活動であり、これから活動に参加してくれる学生を募集する。 ・大学を広報するスタッフや今後の後輩をサポートしていくチューターとして一緒に活動して欲しい。 【キャンパスツアー】(写真資料参照) ・2021年3月24日(水)14時から、希望する受講生を対象にキャンパス見学を行う企画。 続けて、5回に渡って開催された本プログラムを支え、受講生の成長を支援し、見守ってきたチューター代表者からこれから大学生になる全受講生に向けての激励のメッセージが寄せられました。そのメッセージには、大学生活での色々な場面における具体的なイメージに繋がるヒントがたくさんありました。 最後は全5回プログラムのまとめとして、森副学長の挨拶で終了となりました。 本学は4月2日(金)に2021年度入学式を迎えます。このプログラムの受講生たちはここで経験したことを自己の力として身につけて発揮するとともに、自身のキャリアをしっかりと見つめながら将来に向かって大きく成長してくれることと思います。

授業の様子


教員プロフィール:澤本 敦

教育研究開発機構 客員教授



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