桐蔭横浜大学

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教育・授業実践

大人数講義でもICT活用で細やかな双方向を実現
Vol.2 中野邦保先生(法学部)

掲載日:

中野先生のオンライン授業の特徴は,100名以上の必修の大人数授業において,ICTのスキルをフル活用しながら双方向の授業を実現化しているところにあります。毎回の授業では,動画配信や課題の提示といった通常のオンライン授業に加えて,Googleフォームによる〇×確認テストと振り返りを行っています。ここからが中野先生のすごいところで,学生の振り返りに対し,同じくGoogleフォームを通じて、適宜、個別にコメントを付してフィードバックしています。初回授業では振り返りを記載した125名全員にコメントを送りました。さらにその後,学生の振り返りで多く提示された課題や疑問を取り上げ,Googleスプレッドシートを用いてクラス全体で共有しています。学生と担当教員とのコミュニケーション,そして大人数であっても学生同士のコミュニケーションを上手にデザインされています。

先生へのインタビュー

取材班:オンライン授業の流れの工夫は?
中野先生:動画・レジュメ・教科書での学習に加え,Googleフォームでの確認テスト+振り返りを行っています。もともと「民法Ⅲ」の授業を,なんとか動画での事前学習+対面でのグループワークを基調としたAL型授業として構築できないかと考えていたことが出発点でもありますので,それをオンラインで可能な限り実践できればと思い,授業設計しています。

取材班:大人数でオンライン授業を行うコツは何ですか?
中野先生:学生の学習の見通しが立ちやすいよう,予定表において授業日ごとの学習計画と到達目標を示したうえで,授業で使用する教材を1つの共有フォルダにまとめてクラウド上にあげることで,学生がいつでもどこでも自由に勉強できるようにしています。そして,法学特有の学習の段階的・連環的構造に対応するべく,情報量をあえて異にする複数の教材を用意し,学生が,個々の理解度に応じて,①動画⇔②レジュメ⇔③教科書といったかたちで学習し,スムーズに内容を理解し,理解の全体的な底上げが図られるよう工夫しています。

授業の様子


受講生の感想

田中蒼士さん(2年生)
はじめてのオンライン授業でしたが,確認テストで正解を考えることでより深く授業の内容を理解することができ,振り返りで質問した事項を先生がピックアップして解説してくれて,疑問点が解消できたのが新鮮でした。また,オンライン授業では,動画をも併用するため,レジュメの文面だけでは理解しにくいところがわかりやすく感じました。

内藤倫太郎さん(2年生)
オンライン授業は初めてだったのですが,自宅でいつでも学習できる点が便利だと感じました。先生の声のトーンやスピードも聞き取りやすく分かりやすかったです。動画とレジュメの役割がすみ分けされており,基本的な内容を動画で確認し,詳しい解説をレジュメで確認できるようになっているので意外にもスムーズに理解できました。


教員プロフィール:中野邦保

 

法学部・法律学科 准教授

中野 邦保 NAKANO, Kuniyasu – 教員紹介


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