教育・授業実践
「地域の科学」 松井 晋作先生(教育研究開発機構)
Vol.28 地域社会の課題を実践から学ぶ
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桐蔭横浜大学の近隣で農業経営者として地域活性化、地域ビジネスを展開する金子栄治さんから話を聞く中で、横浜市青葉区の状況確認、地域課題、今後の展開について学びを深めます。前回の授業で、金子さんの近代的な畑(珊瑚を使った土壌、AIによる水質・日照管理、太陽光発電による自家発電など)をフィールドワークで訪問しており、学生は実際に最先端の農業の現場を体験しています。この現場での気づきや課題を感じた状況下で、金子さんの話から出てきた地域のステークホルダーとの関係性づくりという最も地域で生活するために不可欠なキーワードを理解することで、学生自身が考える地域の課題をより現実的かつ具体的なアプローチへと昇華することが授業のねらいです。
先生へのインタビュー
「この科目の到達目標と主な内容」
地域社会学の理論や考え方について基礎的な理解をする中で、桐蔭横浜大学の位置する地域の課題を発見し、社会学の検知に沿った課題解決策を企図することを到達目標とします。主な内容としては、少子高齢化、過疎化などの人口課題やインフラ課題を検討します。
「この科目の特徴」
地域社会学の理論や考え方に関する講義を行う際に、毎時、ペアワークやグループワークで地域に関する学びを深める活動を共有します。また、地域の状況把握のためのフィールドワーク、地域の方とのディスカッション、個人およびグループでの課題発見、課題解決プランの発表を行います。
「この授業を通して身につく力」
MASTの地域創成コンポのコア科目であり、地域社会学の見方を理解することを目的とした科目であるため、ユニバーシティ・ポリシーに定める「人生と学びの基盤となる力」の中でも、特に「考動力」や「探究力」を身につけます。加えて、自らの課題意識に関連づける活動を通して興味・関心を広げ、地域の方々に対する「共感力」を養います。