最強の自由業―「弁護士」の将来像
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アイデア次第で無限の曠野
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国家資格
最強の自由業
社会生活上の医師
数ある職業の中でも、弁護士という仕事は、魅力的で心躍る瞬間を感じられる「最強の自由業」です。定年もありません。一人でもやれます。72歳になる今も、私は現役です。弁護士は「社会生活上の医師」と呼ばれるほど、市民の生活にとって必要不可欠なのです。なぜなら、現代国家は、「法の支配」が大前提で、法というツールを用いて、公正で活力のある社会を作るのが弁護士の仕事です。どこの法廷も弁護士の舞台です。個人としても、努力すればするだけ、成果が目に見える形で自分に返ってきます。お金のことだけではありません。依頼者の笑顔、感謝の言葉を直接、味わえる仕事です。その意味では「国家資格」を持った「起業家」ともいえます。司法試験が難しいとか、高給の就職先が少ないとか、泣き言を言う人もいます。しかし、弁護士の需要は確実に増えています。司法試験合格の先にはアイデア次第で無限の曠野が拡がっているのです。
今日は皆さんに、そんなお話をしましょう。
当日の様子
受講生の感想
お忙しい中、私たちのために講演していただき、本当にありがとうございました。弁護士という仕事は、いろいろな方面から人々を助けることができるということを改めて認識することができました。久保利先生が仰っていた「ワーク・ライフ・シナシー」がとても印象に残りました。
オン・オフを切り替えて行動するのではなく、常に異なる分野で頑張る、そんなどんな時も全力な姿勢でいるということは、世界中の貧困で苦しんでいる人々の役に立ちたいと考えている私にとって、とても理想的な姿勢だと思いました。
本日は、本当に貴重な体験をありがとうございました。
講師プロフィール:久保利 英明
日比谷パーク法律事務所代表<br /> <br /> 1944年、埼玉県生まれ。東京大学法学部卒業。ヨーロッパ・アフリカ・アジアを放浪した後、71年に弁護士登録。第二東京弁護士会会長、日弁連副会長などを歴任。現在は金融庁総務企画局参事、株式会社日本取引所グループ社外取締役なども務める。コーポレートガバナンス及びコンプライアンスの権威として知られ、一票の格差是正運動も主導。著書に『想定外シナリオと危機管理』『「交渉上手」は生き上手』『志は高く目線は低く』など。専門分野は、M&A、株主総会運営、金融商品取引法、知的財産権などの企業法務。