2022年11-12月 T-project

「T-project」は、アフタースクールと小学校が合同で行う放課後のプロジェクト型の学びプログラム(対象:3年生以上)です。
「実際にモノに触れる」「社会で活躍する人に会う」「自分たちで活動する」の3つが特徴です。

12月が「寄付月間」ということもあって、毎年この時期の「T-project」は、チャリティ活動を行っています。
”古本の寄付を学校で募って、難病の子どもとその家族を支援しているNPOに寄付をする”ことをミッションに活動します。

初回、2回目は外部の専門家の方にお話をお聞きする「インプット」の時間です。
初回、寄付の専門家として、日本財団災害対策事業部の高島友和さんに来ていただきお話を聞きました。
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自分が物・サービスを買うことで自分が幸せになる。
自分が寄付をすることで誰かが幸せになる。

お金の使うイメージを分かりやすく話してもらいながら、
寄付は世の中のことに関心を持つ一つの入り口であると語る高島さん。

子どもたちからもたくさんの質問が集まりました。
「災害が起きていないときは何をしているんですか?」
「なぜその仕事を始めたんですか?」
「すぐに駆け付けるための工夫は?」

一つ一つの質問に全部答えてもらいながら、寄付や自然災害などの社会課題について、
子どもたちとやり取りをしながらお話をしていただきました。

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2回目(12/7)は、オンラインで、NPO法人シャイン・オン・キッズさんにお話を伺いました。

今回の集めた寄付(古本)の寄付先となる団体さんです。まずメインでお話をしてくださったのは、小児がんの経験をした方お二人でした。

子どもたちも緊張しています。
そんな中「小児がんは何歳くらいの子どもがなると思いますか?」「治った後も病院に行く必要はあると思いますか?」とクイズを交えながら、柔らかい雰囲気を出してくださいます。
小児がんは0歳から15歳位までを指しますが、その年齢を超えてもなることがあること、今は8割治る病気であること、治っても10年間は病院に通い続けなければならないことなど小児がんについて学びます。
そして平均1年間の入院期間中に、できないことがまんしなければならないこと、その時の気持ちをみんなで考えていきました。「家族・兄弟に会えない」「外に出られない」「食事があまりおいしくない」「さみしい」。そうした環境にある子どもたちのことを想像します。

そうした子どもたちに対して、団体として取り組んでいることの一つが「ファシリティドッグ」の育成です。「ファシリティドッグ」は、ハンドラーとともに、病院に常勤する犬で、現在日本ではまだ4頭しかいません。「ファシリティドッグ」が子どもにもそして家族にも心のケアとなる存在です。

そして、事前に子どもたちから集まった質問にも答えていただきました。

「どんな犬がファシリティドッグになるんですか?」
「どんなしつけをするのですか?」
「どんな気持ちで育てていますか?」
「トレーニングにどれくらい時間がかかりますか?」
沢山の質問が出ました。
シャイン・オン・キッズの写真展が横浜で行われており、事前に見て行ってくれたお友達もいました。

最後にこれからチャリティ活動を行う子どもたちにエールをいただき、終了しました。

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2回のプログラムを受けて、子どもたちはチャリティ活動の準備を進めました。
本を入れるブックポストを作り、校内で告知するために、告知動画を撮り、5年生が代表しお昼の放送でも呼びかけました。

どれくらい本が集まるか楽しみです!