センター試験が終わって

1/19(土)・20(日)の両日にわたって行われた大学入試センター試験。桐蔭学園の高校3年・中等6年の生徒たちも多く受験しました。当ブログでも紹介しましたが、例年桐蔭学園では教員が試験会場に赴いて、受験生たちを激励しています。

実はそれと並行して、学校内では別の作業が行われているのです。

各教科の試験が終了し、その問題が手に入り次第、ただちに教員が解き始め、問題分析としてまとめます。最後に全教科・科目の分析を1冊に編集し、センター試験明けの21日(月)に登校してきた高校3年・中等6年の生徒たちに配布するのです。

その冊子がこれ。

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今年は48ページにわたり、各教科・科目による問題分析・講評から受験生に対するメッセージまで、ぎっしり詰まっています。

センター試験明けの月曜日。うまくいった生徒もいれば、そうはいかなかった生徒もいます。私たち教員は、この「そうはいかなかった」生徒たちへのケアに全力を注ぎます。

私(岡田)も幾度となく受験学年を担任してきましたから、それこそ数えきれないほど「そうはいかなかった」生徒たちと接してきました。

クラスで自己採点をしている最中に姿をくらましてしまったA君、皆が帰ったあとの教室で一人うつむいていたB君、夜中に消え入りそうな声で電話をかけてきたC君…。万全の態勢で臨んだつもりが、思わぬところで足をすくわれてしまった生徒たち。それだけに落ち込みが激しいのです。

こうなったら徹底的に話を聴くしかありません。生徒たちは「思いの丈」を訥々と、時には激しく吐露します。そうすると、最後には「すっきりと」とは言わないまでも、ある程度「前を向く」気持ちが出てくるものです。「徹底的に話を聴く」━━これこそが「そうはいかなかった」生徒たちへの唯一のケアだと思っています。

受験生の皆さん。一度提出した解答用紙を書き直すことなどできないのです。であるならば、終わったことでくよくよするより、「次」を見据えるべきです。受験がスタートしたらひたすら「前」しか見ないこと。考えても仕方のないことで思い悩んでも何も生み出しません。

成功と失敗の違いは、途中であきらめるかどうかなのです。