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校長インタビュー
2020.06.27 (土)

2020年6月 岡田直哉校長インタビュー ―未曽有の危機、桐蔭学園の私学人としての矜持 vol.2

岡田直哉校長のインタビュー第2回では、3月から始まった自宅学習期間について、桐蔭学園の取り組みをふり返ります。

2020年3月、新型コロナウイルスにより私たちの生活は一変しました。

この未曽有の危機下において、桐蔭学園は私学としてどうあるべきか、岡田直哉校長の言葉で皆様にお届けします。

今回は3月から始まった自宅学習期間について、桐蔭学園の取り組みをふり返ります。3回連続掲載の第2回目です。


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3月、4月は学習支援、生徒のサポートを中心に考えました

―3月の段階での生徒へのサポートについて

3月は学年末考査を行うことができずに自宅学習期間に入ってしまいましたので、3月はしっかりこの学年末考査を行うことを主眼にしました。

配信された学年末考査を自分で解き、採点して、配信された解説を見て理解する。その後にふり返りを行い、自分の中で内容を消化していく、という一ヶ月でした。評価されるものとしての考査ではなく、自分で自分を評価するという考査となりました。

―4月になり、新年度を迎えました

4月は政府の緊急事態宣言がいつ出されるのかを考慮しながらのスタートでした。情報を集めながら、入学式などの対応も、他校や公立の学校の様子を見ながら進めていきました。

共学高校については、県立高校が4月7日に一斉に入学式を行うということだったので、桐蔭学園もその対応に応じた形になりました。

共学高校は4月6日に入学式を行いましたが、保護者の入場をご遠慮いただいたり、規模を縮小したりという形での開催になりました。

結果的に4月7日に緊急事態宣言が出され、中等教育学校は「オンライン入学式」を行うことになりました。公共交通機関を使うことなども考慮すると、集合して行うことは難しいだろうという判断です。

普通入学式では自分の名前を呼ばれたときに一人ずつハイと返事をするのですが、今回はリアルタイムのオンライン形式で行われましたので、生徒たちは自宅で画面を見ながら返事をしてくれていたようです。

この時期は親御さんも家にいらっしゃる方が多かったので、一緒に親御さんも参加いただけたと思います。このような形の入学式は私たちにとってももちろん初めてですが、ポジティブに言えばユニークな経験になったのではないでしょうか。

4月9日から授業開始予定でしたが、緊急事態宣言のため4月中の自宅学習措置を決定しました。私が考えたことは「ここで学びを止めてはいけない、私学に通わせている皆さんの期待に絶対に応えなければならない」ということです。

先ほどもお話ししましたが、ここは私学人しての矜持を見せる時、私学に通う生徒に絶対に寄り添わなければならない、と思ったのです。

本校では5年前から全学的にICT教育を導入していますので、生徒の学びをオンラインでサポートする点については、大変スムーズに取り組むことができました。

具体的にはClassiやロイロノート・スクールというアプリを使って、オンライン学習支援が始まりました。ホームルームは全クラスオンラインで行い、学習支援については各学年の状況に合わせて学習サポートを行いました。

この対応が素早く行えたことで、5月以降のオンライン授業への足がかりができました。

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5年前から全学的にICT教育を導入。オンライン授業への対応は素早く行えました

―ゴールデンウイークが明け、「時間割通り」のオンライン授業がスタート

緊急事態宣言の継続の可能性が高くなり、ゴールデンウィーク明けからの本格的な「オンライン授業」の計画に着手しました。

具体的には、「時間割に沿って授業の動画を配信する」そして「授業を当初の予定通り進めていく」ということです。「学びを止めない」ということを本気で考えた場合、やはり授業を計画通りに進めるという結論に至りました。

授業については、オンラインで授業動画を配信するだけの一方通行的な授業ではなく、先ほどのロイロノート・スクールを使って双方向型授業を行うことを目指しました。

本校では中学生段階の生徒には全員iPadを貸与していますし、高校生段階では各自のデバイスにロイロノート・スクールをインストールして使用しています。

生徒がただ受け身で参加する授業ではダメで、「オンライン授業だからこそ生徒の主体性が身についた」いう成果をあげなくてはなりません。

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「オンライン授業だからこそ生徒の主体性が身についた」という成果を

そのために、生徒が主体的に学べるようなサイクルを作ることが最重要と考えました。

具体的には、生徒にまず課題やそれについての解説を配信し、生徒は「個」としてそれを学ぶ。次に授業に出て、教員や生徒と質問等のやりとりを通して「協働」を行う。そしてまた「個」に戻り、課題を提出する。

これは本校のアクティブラーニング型授業の流れ「個⇒協働⇒個」をオンライン上でも行う、ということです。

そして添削後に返却された課題を見てふり返りを行う、という一連の流れです。自分で主体的に学ぶというサイクルをこのオンライン上で展開するわけです。

すると、オンライン授業が普段の授業の代替品ではなく、取り組みによってはそれ以上のものになることがわかってきました。

またICTの技術については、今まで使用に消極的であった教員たちもどんどんICT機器に熟達し、授業の幅が大きく広がりました。これは、今後の教育にも大いに活かしていきたいと考えています。

―6月、分散登校が始まり生徒の声が校舎に戻ってきました

6月からは分散登校が始まっていますが、やはり生徒が登校するのは嬉しいもので、生徒の姿を見た瞬間に、何かこみ上げてくるものがありました。生徒の生き生きとした表情を見て、改めて生徒に寄り添っていきたいと決意しました。

6月は各学年1回~3回の登校日を設けました。生徒が学校に滞在した時間はそれほど長くないのですが、久しぶりに顔を合わせて話をした時間は彼らにとってとても楽しかったようです。

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登校する生徒の姿を見たら、こみ上げてくるものがありました


インタビュー第2回では、3月から始まった自宅学習期間についての取り組みについてお届けしました。

次回第3回(最終回)では、これから桐蔭学園が目指す方向についてお届けします。どうぞお楽しみに。

岡田校長のインタビュー記事の特集ページはこちら
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###Posted at 2020-06-27 10:00:27. Edited at 2020-06-30 14:23:06.###

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