「この本、ドキドキハラハラするシーンが多くてあっという間に読み終わっちゃったな~」
「主人公が最後に幸せになって、本当に良かった!」
「あれ、ここで終わり?この後主人公は一体どうなったんだろう?」
「登場人物Aが意地悪で途中までモヤモヤしたけど、最後の展開でスッキリした!!」
などなど・・・。読書を終えると、その作品に対する思いがあふれてくるものです。特に、それがステキな作品であればあるほど、あふれんばかりの思いでいっぱいになります。
そんな時、あなたはその「思い」とどのように接していますか?先生は、その思いを忘れないように「記録」しています。
読書とは、たとえ同じ作品を読んだとしても、その日の気分や体調、天気や出来事、また、それを読む年齢によって、得られるものが変わる、一期一会の体験だと思っています。だから、読後にあふれてきた思いも、その瞬間にしか得られない特別なものです。それを忘れてしまうのが「もったいないなー」と思って、一言二言ですが、その時の思いを記録しておくようにしています。同じ作品を読み返した時、過去の思いも共に読んでみると、とても面白いです。
また、自分の思いだけでなく、他の人の思いを共有するのもとても面白いです!今はインターネットやSNSの普及により、手軽に他の人の読後の感想を読むことができます。例えばこのサイト。
読書メーター
https://bookmeter.com/
本をタイトルで検索すると、その本について、いろいろな人の感想を読むことができます。自分と同じ思いを見つけて嬉しくなったり、自分が気づいていなかった伏線を発見したり、自分とは正反対の意見に驚いたり・・・。自分で得た思いをもっともっと深めることができて、読書体験の幅がぐっと広がります。
なんだかこれって授業で友達と意見を共有する体験と似ていますね。自分で導いた意見はもちろん大切だけど、そこに他の人の視点が加わることで、自分の意見の厚みや深みが一層増して豊かになる。とてもステキな体験です。
「記録」と「共有」、この2つをぜひ取り入れて、読後の余韻をより一層味わってみてくださいね。